松浦俊介Top>「日記・コラム」ダイジェスト>平成15年5月26日(月)
「揺れる東日本」と「浜岡原子力発電所」
気仙沼沖でM7の地震が起きた。 北海道から静岡まで東日本広域に渡って揺れ、 宮城県・岩手県では震度6弱だそうだ。 私は地震が起きたとき、自分のアパートにいた。 木造2階の古いアパートは、よく揺れた。 阪神大震災級の直下型地震が起きたら、 たぶん、私の住んでいるアパートは 耐えられないような気がする。 まぁ、それはそれとして、 静岡県民としては、やはり東海地震が心配である。 特に私が気がかりなのは、浜岡原子力発電所である。 気仙沼沖地震では、目と鼻の先にある女川原発が 自動停止したそうである。 (225ガルを記録、200ガルで停止) 浜岡原発の場合、1号機と2号機は 東海地震が予測される以前につくられた原発である。 もちろん、地震が起きたら自動停止するのだろうが、 何も起きていないのに、配管破断事故やトラブル隠しが 行われているような原発である。 原発の耐用年数は30年と言われているが、 1号機が運転開始から26年、2号機が24年たっている。 地震で怖いのが、津波である。 原発は、原子炉を冷却するため大量の海水が必要である。 浜岡原発の場合、四つの原子炉で240立方メートル/秒の 海水を取水している。1秒間に240トンである。 津波が起きるときは、潮が引いてから起きると言われている。 もし、潮が引いたり、津波がきて海水がうまく取水できなくなると、 原子炉はオーバーヒートしてしまい、 メルトダウン(炉心融解)が起きてしまう。 まぁ、それ以前に揺れた時点で、緊急炉心冷却システムが 作動すると思うのだが、最初にも述べたように 何も起きていないのに、配管破断事故やトラブル隠しが 行われているような原発である。 実際、M8クラスの地震や津波が襲ったときに、 そのシステムがちゃんと機能するのかどうか疑わしい。 もし、万が一の事態が生じたとき、 震災復興が行われることなく、 静岡県は立ち入り禁止県になってしまう。 阪神大震災の時、活躍した震災ボランティアも来ないだろう。 ちなみに現在は、4つある原子炉のうち2号機だけが運転中。 原発関連については、 私もいろいろ調べているので また、取り上げたいと思う。 |
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