松浦俊介Top「日記・コラム」ダイジェスト>平成15年6月17日(火)

IWC総会



ドイツで行われている国際捕鯨委員会(IWC)で
鯨類の保護強化を目的とする「保存委員会」の設置決議を採択した。

持続的な国際的な捕鯨の枠組みを決めるための委員会で
鯨を保護するための委員会が作られる。

つい昔までは、IWCで鯨は希少動物だから
商業捕鯨はすべきでないという論調だったが、
ミンク鯨など100万頭にまで達し、
保護どころか、人間が食べるアジ・イワシ・サンマ・イカまで鯨が
食べてしまい、漁獲量が減っているという話もある。

科学的なデータでは、一部鯨については
充分商業捕鯨をするだけの生息数に達している。

そこで出てきた概念が、
「捕鯨は動物福祉的観点から道徳的に認められない」
というものだ。鯨は知的レベルの高い哺乳類だから、
鯨を殺すなんて認められないというもんだ。

なぜ、欧米で鯨を保護したがるのか?
鯨はたしかに愛くるしい動物である。
その鯨を保護するという活動は、金になるのだ。
環境・動物保護団体が、鯨の保護で寄付を集め、
その団体が、政党・政治家に寄付する。

環境保護団体の政治的影響力は大変大きい。

捕鯨問題でおかしいのは、アメリカは
自国の先住民族には捕鯨を認めていながら、
日本の沿岸捕鯨を認めないことだ。

しかも、アメリカが先住民族に認めているセミクジラは
日本沿岸にいるニタリクジラなどより個体数の少ない鯨・希少動物である。

これぞまさに、ダブルスタンダード(二重規準)である。

今回のIWC総会で宮城県の浅野知事が参加している。
宮城県は石巻など鯨による漁業被害が出ているので、
今起きている深刻な問題である。

IWCの不思議なところは、加盟50ヶ国中、
まったく関係ないであろう、オーストリア、スイス、サンマリノなどの
内陸国まで加盟している点である。

「お前ら国には、鯨なんていねぇじゃね〜かっ!!」と
声を大にして言いたいのだが、
反捕鯨のためなら何でもありのIWCになりつつある。

私は、別に鯨を食べたいとは思わないのだが、
すでに充分な個体数に達している鯨を
感情論や政治的なことで利用している反捕鯨国家には、
正直頭にくる。

去年、ワールドカップで韓国が欧米人に気を使って
犬肉屋を閉めたりしたらしい。

何でも欧米の価値観で判断され、
他の国の食文化にまで干渉してくる欧米のやり方は
傲慢としか思えない。

■捕鯨ライブラリー
 http://luna.pos.to/whale/jpn.html



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