松浦俊介Top「日記・コラム」ダイジェスト>平成15年6月22日(日)

「イージス艦」と「脳神経外科医」



今、友達に勧められて読んでいる漫画がある。

「ジパング」と「JIN」という漫画である。
どちらも、タイムスリップしてしまう漫画なのだが、
「ジパング」は、海上自衛隊の最新鋭艦であるイージス艦が
昭和17年の太平洋戦争のミッドウェー海戦や
ガダルカナルの戦いに巻き込まれていく。
「JIN」は、大学病院の脳神経外科の医局長が、
幕末にタイムスリップしてしまい、
辻斬りに遭ったり、麻疹にかかった人を助けていき、
勝海舟と遭遇したりする。

どちらも現代の最新技術が時空を越えてしまう
時代小説漫画であるが、読んでいて思ったのは、
どちらも漫画家がすごい勉強しているということである。

専門用語がどんどん飛び出し、
時代背景も史実に基づきしっかりしているから、
ほんとにその時代に迷い込んだ気になってくる。

「ジパング」は、内容が難しくて、
素人にはわかりにくい所も多いので
解説書まで別冊で売られている。

「JIN」の場合、医学部の大学教授や人文学部の
助教授が監修となっている。

小説家と違い、漫画家が大変なのは、
精巧な劇画として、本物と同じような図画をいれなければ
ならないということだ。

漫画に出てくる登場人物の服装や
バックの風景など本当に細かく
そこから世相まで伝わってくる。

漫画を読めば読むほど、資料収集の緻密さが伝わってくる。
そしてその専門・歴史資料というしっかりした土台の上に、
私の想像を越えるストーリーの展開、
そして現代社会に投げかけるメッセージ。

漫画をなめてはいけない。
温故知新である。

■「ジパング」かわぐちかいじ 講談社
■「JIN−仁−」村上もとか 集英社




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