松浦俊介Top「日記・コラム」ダイジェスト>平成15年8月23日(土)

総理になる政治家とは



衆議院議員 細野豪志の国政討論会へ行ってきた。
というより、いろいろ準備も含めてお手伝いをしてきた。

前半が、衆議院議員前原氏との討論会で
後半に細野さんの講演となった。

この中で印象に残った話を紹介したい。

まず、民主党代表菅さんについてであるが、
菅さんは総理になったら、
組閣後も3〜5日は任命した大臣に記者会見をさせないつもりだと
細野さんならびに前原さんは言う。

どういうことかというと、普通、国会の
首班指名で内閣総理大臣が決定すると
すぐに総理は組閣に入り、大臣が決まり次第、
首相官邸で各大臣の記者会見が行われる。

その記者会見というのは、質問されても
大臣は自分の言葉で回答することができないので、
官僚のつくったペーパーを読むだけとなり、
結果、その後も官僚の操り人形になるだけとなる。

これでは内閣(大臣)主導の政治改革などできない。
よって、組閣が決定次第3〜5日各大臣を招集し、
作戦会議を開き、その後、官僚に頼らない記者会見を開くという。

本人にはもちろん言っていないが、
菅さんはもう大臣を誰にするか決めているのではという。
また、自分が総理になったら何をするかも決めているという。

当たり前のようだが、実はこれが出来ていないのが小泉さんで、
ブームに乗って総理になったもんだから、
自分が総理になった後のプランがしっかり出来ておらず、
結果、改革があまり進んでいない。

ちなみに中曽根元総理は、6年間も総理大臣をやったのだが、
自分が総理になる前に、自分が総理になったら
この日本をどうするか大学ノート30冊分も
具体的なプランを練っていたという。

総理になる人間とは、これくらいの日頃から、
総理になったときの準備をしていなければ、
日本の官僚を自分の思い描く通り、
動かせないということだろう。

ちなみに中曽根さんの実績としては、
国鉄を民営化しJRへ、電電公社をNTTなどがある。

小泉さんは郵便局は公社化したが、
特殊法人、特に道路公団改革がちっとも進まない。
この辺が、中曽根さんと小泉さんとの実力の違いだろう。

菅さんは、厚生大臣の時、薬害エイズで官僚と闘い、
結果を出している。

官僚と闘うには、それだけの準備と行動力が必要であると思う。
田中真紀子さんは、威勢は良かったのだが、
外務官僚を操るだけの準備ができておらず、
結果なめられていただけのような気がする。



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