松浦俊介Top「コラム」ダイジェスト>平成15年11月23日(日)

しずおかディベート大会2003



静岡市女性会館主催の静岡ディベート大会が
静岡市のアイセル21で開かれた。

この大会は、今年で4回目なのだが
大人部門と高校生部門があり、
私が世話人を務める高校生のための「三島ディベート倶楽部」も
初挑戦をすることにした。

テーマは
「日本は全ての高校を男女共学にすべし」
である。

この大会への参加は9月ぐらいに決めて、
月1回の勉強会で準備を進めてきた。
学校が違うもの同士でチームを組むため
なかなか難しいところもあったが、
大会に向けて、肯定側と否定側について
シミレーションを重ねて
考えられるあらゆる議論を重ねていった。

ディベートというのは、自分の考えが
テーマに賛成か反対かで論議するのではなく、
試合として、具体的資料(新聞掲載記事、書籍など)を引用して、
理論的に相手チームを攻めていって、
ジャッジが何の予備知識のない状態を前提として
どちらのプランが説得力があるかを
競う競技である。

私たちチームは、肯定側立論として
この全ての高校を公立高校だけに絞って定義することを
作戦にした。

理由は、私立高校は公立高校と違い、
少子化の流れの中で、特色ある学校経営を求められているためだ。

これにより肯定側になった場合、
全て共学になった場合に攻められるであろう、
別学校がなくなることによる、男子校・女子高の特色である
進学率の高さ(灘高校、開成高校など)や
進学選択肢の減少などを交わすことが出来ると
考えた。

また、小ネタとして共学のメリットとして、
「席替えの楽しみがある」ことを
フィンガー5や小泉今日子の学園天国という
ヒット曲の歌詞を引用したりした。

また性同一性障害の人にとっては
男子校・女子校の方がよいと
人気番組になった上戸彩の金八先生を例に出した。

大会では10チームの高校生が参加して、
愛知県など県外からの参加チームが過半数を占めていた。
またディベート甲子園に出場したりと、
経験の多い高校生も多く、
見るからに頭のよさそうな進学校の高校生ばかりであった。

試合は予選を2試合、肯定側と否定側を両方行い、
成績の良かった2チームが決勝へ進む。

三島ディベート倶楽部は2チーム出場し、
1チームは2連勝、もう一つは2連敗だった。

2連勝したチームは、10チーム中3チームあり、
総合点で、わがチームは負けてしまい、
惜しくも決勝進出は逃した。


2連敗したわがチームの相手が
共に決勝進出したチームだったので、
相手が少し悪かった。

全体で見ると2チームで2勝2敗なので
試合慣れしているチームを相手に
初陣にしてはまずますの成績ではなかったかと思う。

力の差は、発言の仕方や言い回しなど
テクニック的な要素も大きく、
ジャッジに与える印象の差もあったように思う。

ちなみに「席替えの楽しみ」を「学園天国」を
引用した件や、性同一性障害を「金八先生」を
引用したことについては、ジャッジによって
判断が分かれ、相手チームからは
所詮作り話だと一蹴された。

この大会は、静岡市女性会館が主催していることもあり、
毎年男女共同参画社会をテーマにしたような
論題が出ており、大人の部の論題は
「日本の企業は女性の能力を積極的に生かす方策をすべし」
だった。

私たち三島ディベート倶楽部では
衆議院議員細野豪志の勉強会であることを生かし、
細野さんを通じて、世界で全ての高校を
男女共学にしている国はあるか、
国会図書館で調べてもらった。

結果、全体的には共学化の流れだが
別学が全面的に禁止されている国は
見当たらなかった。




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