松浦俊介Top「コラム」ダイジェスト>平成16年5月30日(日)

橋田信介さん襲撃事件報道に関して



金曜日からの一連のことについて書こうと思う。

私は、木曜日の夜から夜更かしをしており、
明け方まで起きていた。
朝4時30分、TBSのニュースバードを見ていた時だと
思う。
イラクで日本人2人が車で移動中撃たれ、
一人死亡、一人重傷
という情報を流した。

その時、「橋田さんじゃないだろうな」
と正直、不安に思った。
その後、5時半から同じくSBSのウォッチだと思ったけど、
撃たれたのが放送局の人らしいという情報が流れて、
「う〜ん、橋田さんはフリーだからな」
違うのではないかとちょっと思った。

その後、寝てしまったのだが、
午前9時くらいに、電話がけたたましく鳴り続いて起こされた。
「読売新聞の○○です」と言われたとき、
寝ぼけながらも、正直、話を聞く前に頭が白くなった。

内容は、思ったとおりだった。
橋田さんのことをいろいろ聞かれ、
ウォーター・ビジョンで講演していたことも聞かれた。
写真が欲しいというので
ウォーター・ビジョンの事務所に電話した。

そしたら、大変なことになっているというので
今日やる予定だった仕事を
午前中に片づけて昼過ぎに
実家でもあるウォーター・ビジョンの三島事務所に行ったら、
報道各社がたむろしていた。

新聞社は全社、テレビ局も私が着いた時は、
NHKとテレビ静岡が来ていた。

理事長である親父は、各社のインタビューに答えていた。
理事のケイコママは、お茶を出してくれたり、
お昼を買ってきてくれたりと動いてくれた。
事務所の長谷川さんは、去年の橋田さんの講演ビデオを
せっせとダビングして報道各社に渡していた。

記者は、ダビングしているそのビデオを見ながら、
橋田さんの言葉を必死にメモしてた。

ウォーター・ビジョンには、朝5時半に電話が鳴ったという。
自宅でもあるので両親はびっくりして飛び起きたという。
最初の電話は朝日新聞社からだった。

たまたま、その日はベトナムスタディーツアーの件で
朝日新聞の記者とは会う予定だったらしいので、
その件かと親父は思ったらしいが、
電話してきたのは、東京本社の社会部からだったようだ。

橋田信介とインターネットで検索すると、
ウォーター・ビジョンが上位に出てくる。
それで家に電話が鳴りっぱなし。
あっという間に報道陣が集まった。

その後、清水町公民館と役場へ行き、
一連のことについて話をしてきた。

泉のまちカレッジの橋田さんの講演は、
その日のお昼のニュースから全国放送していた。

橋田さんの家の前からも中継していた。

その映像のテロップはなぜか「静岡・清水市」。
「バカタレ!清水町だ!清水市は去年なくなったぞ!」
と画面に向かって声を上げてしまった。

話は、横道にそれるが今回の事件で、
奥さんの幸子さんが清水町出身・在住の方で、
地域でも多くの積極的な活動をしてきたこともあり、
清水町が全国的にクローズアップされた。

そこで、清水町が清水市に間違われている報道が
新聞、テレビで何度か見かけた。

町民の方も経験があると思うが、
特に県外では清水町と清水市を混同されることは多くある。
その度に清水市と清水町の違いを説明することになるのだが、
去年、清水市は静岡市と合併をし、
清水市という名称の自治体はもうない。
にもかかわらず、清水町を清水市と間違えるのは、
情報を正確に国民に伝達しなければならない使命をもった
報道機関にあって、許されるものではない。
市町村名なんて基本的なことだぞ!!

かなり頭にきたのだが、それ以上に
橋田さんが襲撃されたことの衝撃が大きすぎた。

去年、2度清水町公民館で講演をしてもらい、
長沢郵便局2階のうちの喫茶店にも
夫婦で来てもらった。
この日記でも何度も橋田さん夫婦のことを紹介した。
しかも、襲撃される前日に橋田さんの日大での
講演のお知らせをしたばかりだった。

これから、清水町でも橋田さん夫婦には
いろいろ活躍してもらいたいと思っていた。

昨日の夜、TBS「ブロードキャスター」では、
福留キャスターが橋田さんが家に来て直接もらったという
橋田さん著書の本を数冊出して思い出を語っていた。
福留キャスターが必死に感情をこらえているのがわかった。

橋田さんは、伝説の戦場ジャーナリストになってしまった。
誤解を恐れずに書けば、男の生き方として正直うらやましい。
あのくったくのない笑顔がもう見れないかと思うと
言葉にならない。
アッラーが橋田さんを自分のそばに呼んでしまった。

その最期は、アラスカのマッキンリーで遭難した
登山家・冒険家の植村直己さんとだぶる。
ついでに奥さんの会見もだぶる。

自己責任論も一部政治家から出ていたようだが、
橋田さんがイラクへ行ったのが悪いのか?

以前にも書いたが、ジャーナリストは危険だから
そこへ行くのだ。
それを政府が規制していたら、
それは第2次大戦の大本営発表と同じになってしまう。

戦場ジャーナリストは命を懸けて真実を伝える。
橋田さんは、ベトナム戦争以来、つねに爆弾を
落とされる側の市民の目線で戦争を伝えた。
とても尊い仕事をしていたと思う。

福留キャスターも言っていたが、
報道機関は、昔から橋田さんとは仕事をしており、
そのキャリアから前回の人質・拘束事件とは違って、
橋田さんを無謀と非難するような報道は
私の知る限りない。
あの橋田さんさえやられたという感じである。

じゃぁ、テロリストが悪いのか?
テロリストだって戦争がなければ
普通の国民だったかもしれない。

橋田さんは講演で言っていた。
「戦争とは夫婦喧嘩みたいなものだが、
今回のイラク戦争は、アメリカが全面的に悪い」と。
やっぱりどう考えてもブッシュ・アメリカはおかしいだろ。
おかしいと思いませんか?小泉さん。

(付記)
ブロードキャスターでも、橋田さんの講演映像が流れた。
テロップで左上に「ウォーター・ビジョン提供」
右下に日付と「清水町公民館」と出ていた。

ウォーター・ビジョンの名前はいいのだが、
全国ネットで清水町公民館だけでは、どこの公民館か
わからないだろう。
清水町だけだって全国に4つあるのだがら。
せめて「静岡県・清水町公民館」と入れて欲しかった。

◎清水町公民館での講演
○平成15年6月14日「イラク戦争裏話1」
http://www.watervision.or.jp/izumi-college/izumi-college45-hashida.htm
(「イラク戦争裏話1」となっているが1で終わってしまった)
○平成15年8月1日「戦争取材30年」
http://www.watervision.or.jp/izumi-college/izumi-college47-hashida.htm

◎橋田さんの本
○イラクの中心で、バカとさけぶ―戦場カメラマンが書いた -- 橋田 信介 (著); 単行本 価格:¥1,575
○戦場特派員 -- 橋田 信介 (著); 単行本 価格:¥1,890
○走る馬から花を見る―東南アジア取材交友記 -- 橋田 信介 (著); 単行本 価格:¥1,427



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