松浦俊介Top「コラム」ダイジェスト>平成16年10月4日(月)

カルーセル麻紀が女になった



カルーセル麻紀が戸籍上でも女になったという。

以前、性同一性障害の方に配慮し、
役所の申請書などに性別記入欄をなくすべきか
どうかのアンケートをやったり、
性同一性障害の上川あや議員を紹介したことがあったが、
その後、昨年7月法律の改正で
戸籍上も裁判所の許可があれば
法的にも女性になれることになった。

そこでカルーセル麻紀も生物学的には男だが、
身も心も、そしてついに社会的にも女になったわけだ。

以前大麻所持で留置所に入り、
男風呂に入れられ、大変な目にあったというから
感慨もひとしおだろう。

しかし、この裁判所で認められる戸籍変更は、
全ての性同一性障害の方が認めれれる分けではない。

性別の変更が認められるには、
<1>2人以上の医師が性同一性障害と診断
<2>20歳以上
<3>結婚していない
<4>子供がいない
<5>性別適合手術を受けた

の上記の条件をクリアしていないといけない。

問題なのが、<4>の「子どもがいない」という条件。
他は、何とかすればどうになることだが、
既に子どもがいる性同一性障害の方は、
認められない。

たしかにある日突然おとーちゃんが女になり、
おかーちゃんが2人になったら、
子どもにとってはショックだろう。

しかし、世の中には、既に子どもにも両親のどちらかが
性同一性障害であることをカミングアウトしている家庭もある。

また、結婚して子どももいるが、
実は性同一性障害であることを理由に離婚した夫婦もいる。

この場合、結婚はしていないが子どもがいるため
戸籍上の性別変更は認めれられない。

まぁ、でも普通は性同一性障害であることは、
先天的なものであるだろうから、
少なくともこれからは性同一性障害の方が、
結婚をする前に戸籍を変えることで、
その後の社会生活の障害がより少なくなることは
確かだろう。
世の中複雑である。

(付記)
「性同一性障害についての法的整備を求める当事者団体連絡協議会」
という性同一性障害法成立に尽力した当事者団体は、
<4>の子どもがいないことを条件にしている項目の
見直しを求めています。
http://harmonyofgid.egoism.jp/agendus/age20030711.html



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