カルーセル麻紀が戸籍上でも女になったという。
以前、性同一性障害の方に配慮し、 役所の申請書などに性別記入欄をなくすべきか どうかのアンケートをやったり、 性同一性障害の上川あや議員を紹介したことがあったが、 その後、昨年7月法律の改正で 戸籍上も裁判所の許可があれば 法的にも女性になれることになった。
そこでカルーセル麻紀も生物学的には男だが、 身も心も、そしてついに社会的にも女になったわけだ。
以前大麻所持で留置所に入り、 男風呂に入れられ、大変な目にあったというから 感慨もひとしおだろう。
しかし、この裁判所で認められる戸籍変更は、 全ての性同一性障害の方が認めれれる分けではない。
性別の変更が認められるには、 <1>2人以上の医師が性同一性障害と診断 <2>20歳以上 <3>結婚していない <4>子供がいない <5>性別適合手術を受けた
の上記の条件をクリアしていないといけない。
問題なのが、<4>の「子どもがいない」という条件。 他は、何とかすればどうになることだが、 既に子どもがいる性同一性障害の方は、 認められない。
たしかにある日突然おとーちゃんが女になり、 おかーちゃんが2人になったら、 子どもにとってはショックだろう。
しかし、世の中には、既に子どもにも両親のどちらかが 性同一性障害であることをカミングアウトしている家庭もある。
また、結婚して子どももいるが、 実は性同一性障害であることを理由に離婚した夫婦もいる。
この場合、結婚はしていないが子どもがいるため 戸籍上の性別変更は認めれられない。
まぁ、でも普通は性同一性障害であることは、 先天的なものであるだろうから、 少なくともこれからは性同一性障害の方が、 結婚をする前に戸籍を変えることで、 その後の社会生活の障害がより少なくなることは 確かだろう。 世の中複雑である。
(付記) 「性同一性障害についての法的整備を求める当事者団体連絡協議会」 という性同一性障害法成立に尽力した当事者団体は、 <4>の子どもがいないことを条件にしている項目の 見直しを求めています。
http://harmonyofgid.egoism.jp/agendus/age20030711.html
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