松浦俊介Top「コラム」ダイジェスト>平成17年10月08日(土)

不平等の国・アメリカ



夜、清水町公民館の泉のまちカレッジで
「不平等の国・アメリカ」というテーマで
県立沼津西高校の中島由美教諭が講演された。

中島先生は、アメリカ国務省が主催する、
世界の中等教育関係者を対象とした
「アメリカ研究セミナー」に、
6月17日〜7月31日までの6週間参加してきたという。

講演では、アメリカの黒人、移民、日系人、
ネイティブ・アメリカ(最近は、アメリカン・インディアンというそうだ)の
差別の歴史を簡単に説明してくれたのだが、
興味深かったのは、
アメリカの高校は、国の補助が3%、州の補助が7%、残りが
地域住民の税金で運営されているという。

だから、同じ都市の中でも、富裕層が住んでいる高校と
貧困層が住んでいる高校では、全然施設の充実度が違う。

白人が多く住む高校は、テニスコート12面、
トラックのある室内練習場まである高校。

方やほとんど黒人が通う学校は、資金がないから
そのような設備は当然ない。
学校では殺人事件が起きるので、生徒が入るのに
セキュリティチェックのブーブーゲートを通ったりする。

日本では、同じ県立高校で施設の充実度に
大きな格差があるなんてことはないだろうし、
市町村内の各小中学校もそうだろう。

面白いのは、こうしたアメリカの不平等な教育現場の現状を
国務省のプログラムで外国人の教育者を相手に
見せてしまえるアメリカの懐の深さだ。

アメリカは平等の国ではないのだろうけど、
Liberty(自由)の国であることはよくわかった。



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