松浦俊介Top「コラム」ダイジェスト>平成17年12月10日(土)

『語られなかった皇族たちの真実』



今日は、泉のまちカレッジで町公民館へ行く。

演題は、「語られなかった皇族たちの真実」である。

講師は、竹田恒泰さんで30歳、東京都在住。
昭和21年に臣籍降下した11宮家のひとつ竹田宮恒徳(つねよし)王の
お孫さんにあたり、お父さんは
日本オリンピック委員会(JOC)会長・国際馬術連盟副会長の竹田恒和氏。
本人は、明治天皇の玄孫(やしゃご・孫の孫)にあたる。
財団法人ロングステイ財団の専務理事など各種団体の役員を務め、
明治天皇の父にあたる孝明天皇の研究に従事している。

彼と出会ったのは、私が東京にいた7年半前の平成10年。
彼が大学を卒業したばかりの5月くらいの時だ。
共通の友人が目黒区のコミュニティセンターみたいなところで行われた
彼の講演会に誘ってくれたのがきっかけである。

その時は、タイムマネージメントの話だったのだが、
彼の話とキャラに惹かれて、麻布十番にあった彼の事務所に足を運んで
私の郷里でも講演してくれないかとお願いした。
薄謝にもかかわらず快く応じてくれて、
これまでの間、何十回も近隣自治体も含めて講演していただいている。

私の選挙の時も最終日に応援に来てくれ、
そのまま私のアパートへ泊まって翌日一緒に投票所である西小まで
付き添ってくれた。
私の最も親しい友人の一人である。

先月、有識者会議による皇室典範改正への答申が出された。
女性天皇、さらには女系天皇へ向けての動きが
ますます現実味を帯びてきているが、
それに一石を投じる本を彼が12日の月曜日に小学館から出版する。

それが演題となった「語られなかった皇族たちの真実」
〜若き末裔が初めて明かす「皇室が2000年続いた理由」〜
である。
有識者会議の答申もあり、
先月末から朝日新聞・毎日新聞・週刊ポスト・アエラ、
NHK以外の民放キー局でもニュース番組などでインタビューが
紹介され、今週発売の週刊現代では田原総一朗との対談が掲載された。

ちなみに朝日新聞で紹介された時の記事掲載(11/19朝刊・社会面)

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旧皇族は皇籍復帰の覚悟を 竹田家男性、宮家の役割著す

 戦後、皇籍を離脱した旧皇族・竹田家の竹田恒泰氏(30)が、皇位継承の歴史や宮家皇族の役割に言及した本を近く出版する。この中で、「男系でない天皇の誕生は『万世一系の天皇家』の断絶」と指摘、旧皇族の男子は皇籍復帰の覚悟をもつべきだとしている。発刊にあたって一部の皇族や旧宮家当主らにも相談したといい、小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が女性・女系天皇容認の答申を近く出す見通しの中で、論議を呼びそうだ。

 『語られなかった皇族たちの真実』(小学館、1365円)。竹田氏の祖父は「スポーツの宮様」として知られた故竹田宮(たけだのみや)恒徳(つねよし)王で、父は日本オリンピック委員会会長竹田恒和氏。

 「皇統のスペアとして、また天皇を守る存在として宮家の果たしてきた役割についてわかりやすくまとめた類書がない」のが執筆の動機という。

 終戦時に昭和天皇の指示で軍の説得に当たり、戦後は占領政策で皇籍を離脱せざるをえなかった歴史を紹介。また男系継承の伝統の重要性を強調し「皇室の存在意義を守り抜くために、旧皇族の男系男子は責任を果たさなくてはならない」としている。

 11宮家の皇籍離脱について重臣会議で鈴木貫太郎元首相が加藤進宮内次官に「皇統が絶えることになったならどうであろうか」と疑問を提示。加藤が「かつての皇族の中に社会的に尊敬される人がおり、それを国民が認めるならその人が皇位についてはどうでしょうか。しかし、適任の方がおられなければ、それは天が皇室を不要と判断されるのでしょう」と述べたという逸話も盛り込まれている。

 典範改正をめぐっては、三笠宮寛仁さまが女性・女系天皇容認に異議を唱える随筆を公表している。

(朝日新聞) - 2005年11月19日08時08分

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今日の講演では、活字にはできない話も含め、
皇室・皇族の歴史、この本を出版するまでの苦労話を話してくれた。

なぜ、天皇は125代2000年もの間、男系で継承されてきたのだろう。
8方10代の女性天皇が在位したことはあっても、男系の女帝であり、
父方が天皇でない女性天皇が即位したことはない。

愛子さまが天皇になることは歴史的に前例があるが、
そのお子さまが天皇になった例はない。

女性天皇に関しても竹田さんは言う。
「愛子さまが天皇になると、天皇陛下としての仕事と皇后陛下としての責任の
両方を背負うことになる。皇太子妃雅子さまは、
お子さまを生まなければいけないプレッシャー中で、
流産もしてあれだけ健康を害されてしまったのに、
さらに天皇陛下としての仕事をさせることを想像できますか?」

皇室や皇族というのは、開かれてきているとはいえ、
やはり庶民にはよくわからない領域である。

竹田さんの本では、
これまで歴史の中で先人達は、皇統断絶の危機をどう乗り越えてきたか。
皇族の役割、第2次世界大戦時の皇族の動き、
終戦工作をした皇族、皇籍離脱した旧皇族について
わかりやすくまとめている。

初版本は、45,000冊だという。
初版本で4万冊以上というのは村上龍クラスだという。
直木賞作家クラスでも15,000冊だという。

◎下記、小学館ホームページ
http://www.shogakukan.co.jp/takedake/
(序章の冒頭が読めます)



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