松浦俊介Top「コラム」ダイジェスト>平成18年2月8日(水)

秋篠宮ご夫妻の決意



昨日、夕方、函館山から雪に包まれた青白い
市内の景色の美しさに見とれていた。

徐々に灯りがつき始め、
そろそろ帰りのロープウェイの時間をと気にしだし、
携帯電話を見たら、友人からメールが着信していた。

中を覗くと「秋篠宮妃紀子さまご懐妊」。
その事実に目の前の函館の景色がふっとんでしまった。

一晩考えてみた。

紀子さまは妊娠6週間ほどで出産予定日は9月下旬になりそうだ。

これに皇室典範改正に向けての
流れを簡単に整理すると
女性・女系天皇容認の有識者会議の答申が出されたのが
11月下旬で小泉さんは今国会で皇室典範改正への意欲を見せていた。
通常国会の会期は延長がなければ150日間である。

ここで秋篠宮ご夫妻がこの皇室典範改正に肯定的な考えであったと
仮定しよう。

そうした場合、すでに14歳と11歳のお子さまがいて
新たに子どもをもうけることが
周囲にどんな影響を及ぼすかシミュレーションしてみた場合、
わざわざこのタイミングでしかも紀子さま39歳という年齢も考えれば
常識的にはありえない。

出産の日まで、公式的には男子か女子かわからない。
中長期的にみれば、そのお子さまが男子であるか女子であるか重要であるが、
しかしながら短期的に見れば、そうではない。
懐妊した事実自体が、この通常国会で皇室典範改正案の賛否を
とることの稚拙さ、拙速さをより明らかにする。

それでもなお、この改正案を強引に通そうとするのであるならば、
それは小泉さんの政治的な野心でやっているとしか思えない。
彼の自民党総裁としての任期は、9月までである。

紀子さま懐妊の事実は、国会に与える影響だけではない。
愛子さまの今後の人生を翻弄させることになるかもしれない。
皇太子妃雅子さまにさらなる精神的負担・疲労を
かけさせてしまうかもしれない。

こうした国会・皇室への影響を踏まえて、
紀子さまは子供を産む決意、そして覚悟をしたのだ。

国民は、そのご懐妊をただ祝福して喜んでいるだけではいけないと思う。
お二人が言葉にすることはもちろんできないことではあるが、
その秘めたる想いと事実を総理と国会議員は厳粛に受け止めるべきである。

大変失礼な言い方ではあるが、
秋篠宮両殿下は自分たちにしかできない最終兵器を
ぶっぱなしたのだ。

「お二人は、女系への皇位継承となる有識者会議の出したの皇室典範改正案に反対である」
と私は思う。

(付記)
それにしても国会で小泉さんが紀子さま懐妊のメモを見たときの顔は、
全てを物語っているだろう。
想定外のことが起きたのか固まってたぞ。
苦虫をかむ思いなんじゃないか。

それに比べて安倍官房長官は思わぬ展開にほくそ笑んでいるだろう。

バカな国会議員が皇室典範改正とご懐妊をリンクして考えるべきではないと
言っている。アホか!



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