松浦俊介Top「コラム」ダイジェスト>平成18年9月12日(火)

悠仁親王殿下



新宮さまのお名前は、「悠仁(ひさひと)」になった。

宮内庁によると、「悠」は「悠久」「悠然」などの熟語があるように
「ながい、ゆったりとした」という意味があり、
「ゆったりとした気持ちで、長く久しく人生を歩んでいくことを願って」
命名されたという。

親王殿下が長く久しく人生を歩んでいくことを願ってはもちろんのこと、
皇室そのものが長く久しく続いていくことも込められていると思う。
なにせ41年ぶりの男子誕生である。

さて、親王殿下が誕生してからも、
長子優先・女性・女系天皇を認めるべきとする一部マスコミ、
学者、フェミニストなど相変わらず持論を展開している。

以前日記にも書いたが
http://matsuura.fc2web.com/colum/060208.htm
11月に出された有識者会議の長子優先の皇室典範改正に賛成ならば、
つまり、愛子さまが天皇陛下になることに賛成ならば、
秋篠宮さまが新たにお子さまをつくる決意をするわけがないし、
当然、陛下了解の上でのことだろう。

その点を全く理解していない。

よく男系継承は、側室がいたからできたという学者がいる。
側室制度のない現代では、男系継承はムリだという。
それは、124回の皇位継承の内、59例は庶系継承であるとされるからだ。
二人に一人は側室の子による天皇になる。

でも、昔と今では全く違う。
昔は、医学も発達していなかったから、
出産や乳幼児で亡くなる正妻の皇子も
多かった。

竹田さんの調査によると、正妻が男子を生まなかった例は、
31例にとどまる。
つまり過去、側室の子で即位した59例の天皇も正妻の皇子が生きていれば、
半分の28例は天皇になることもなかったということである。

出産や乳幼児期に亡くなる危険性の高い時代の側室制度と
その心配が極めて少なくなった一夫一婦制の現在の皇室制度を
同等に扱うのは無理がある。

皇太子殿下が天皇になり、お子さまが愛子さまだけであったら、
正妻が皇子を産まなかった天皇として32例目になる。
でも、悠仁親王殿下がいるので男系継承がとぎれることはない。

まぁ、これで彼らの目の黒いうちは、
自分たちが望む皇室典範の改正はありえないだろう。
男系継承が長く久しく続いていく悠仁親王殿下の誕生である。

(おまけ)

下記、読売新聞記事

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皇室典範、安倍長官「自分の政権では改正急がず」

 安倍官房長官は15日、フジテレビの番組収録で、首相に就任した場合の皇室典範改正について、「私の政権で何が何でもやるということではなく、国民的コンセンサスが広く得られるよう議論を進めていくことが大切だ」と述べ、任期中は改正しない考えを示唆した。

 安倍氏は、小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」がまとめた女性・女系天皇を容認する報告書について、「女性天皇は今までも存在してきたが、女系天皇は存在しなかった。ずっと男系できたという流れ、伝統をすぐに変えるかどうかについて、慎重になるのは当然だ」と述べ、結論を見直す考えを示した。

 さらに、皇位の安定継承のあり方について「男系を維持するためにはもっと方法があるのではないか。例えば、旧宮家の方が復活したり、今の宮家を継いだりという方向での典範改正ができるのではないか」と述べ、戦後まもなく皇族の身分を離れた旧宮家の復帰も検討課題になるとの認識を示した。
(読売新聞) - 9月15日23時5分更新

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小泉さんは、女性天皇と女系天皇の違いをわかっていなかったらしいと
週刊誌に出ていた。
安部さんは、その点、よく勉強している。

まぁ、安倍さんに限らず
ロボット工学博士などあまり専門家とはいえない
先生方の30時間しかかけてない民間の有識者会議ではなく、
国会議員ひとりひとりが、2000年男系で続いてきた皇位継承を
責任をもって議論すべきである。



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