松浦俊介Top「コラム」ダイジェスト>平成18年9月27日(水)

中国の汚職



上海市トップの党委員会書記が社会保障基金を違法使用したという。
その額なんと450億円!!

日本でも基金など公金を流用する事件が起きるけど、
さすが中国は流用額も半端ではない。

中国語の先生の話によると中国では汚職は当たり前。
去年1年間で11,000件も汚職事件があったという。

中国の場合、公職者の不正は一人でやらないという。
なぜか?
それは一人だけでやると告発されるけど、
みんなでやればやられない。

みんなでやれば怖くないということだ。

汚職で処分されるのは、だいたい権力闘争が絡んでいるという。
今回の上海トップの事件は、
前の江沢民国家主席の仲間のグループ(上海閥)を
一掃するため、胡錦濤政権が基盤強化を図るために粛清された。

前のトウ小平の時代から江沢民に政権が変わったときも
トウ小平の影響力のあった首都製作所の責任者が逮捕されたという。

中国は、汚職も半端ではないが、処分も驚愕。
1999年江西省副省長が死刑!
2000年全人代副委員長が死刑!

日本でいえば副知事や国会の副議長が死刑だ。
汚職で死刑とはやりすぎではないかと思うが、
ここに中国の抱える深刻な問題がある。

幹部の腐敗問題が解決しないと民衆の不満が抑えられない。
民衆の市場経済体制に対する支持は得られない。
腐敗した幹部を厳しく懲罰し、
民衆の信頼を取り戻そうと努力している。

それだけ共産党の腐敗は深刻なのである。

中国は、歴史的に王朝交代で前政権の一族は粛清される。
共産党政権でも同じだな。



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