松浦俊介Top「コラム」ダイジェスト>平成18年10月22日(日)

裁判員制度



昨日の夜、長沢区公民館で裁判員制度の説明会があった。
説明してくれたのは、静岡地方検察庁の方。

裁判員制度は、平成21年5月からスタートする。
これまでの裁判は、裁判官だけでやっていたが、
この裁判員制度がスタートすると
裁判官3人に20歳以上の選挙権を有する人から選ばれた
6人の合計9人で裁判をする。

扱う裁判は、殺人事件、強盗致死傷、傷害致死、
危険運転致死、建造物等放火、強姦致死傷など
極悪事件などの刑事裁判が対象になる。

アメリカの陪審員制度との違いは、
陪審員制度では、一般から選ばれた人は
有罪か無罪かを決めるだけで量刑などは
裁判官が決める。

裁判員制度では、裁判官も一般から選ばれた裁判員も
被告人が有罪か無罪か、量刑も同じように
一緒になって決める。

素人が裁判に参加してできるのかどうかという不安については、
裁判官が丁寧に説明しながら段取りよくやるので
問題ないという。

裁判員に選ばれると仕事を休まないといけない。
正当な理由もなく裁判員を辞退することはできず、
罰則がある。
経営者も社員が裁判員に選ばれたことで不利益な扱いを
すると罰則がある。

裁判は、3〜4日で終わり、日当や交通費も出る。

静岡県では、静岡、浜松、沼津の3ヶ所の裁判所で
対象となる事件は、年間90件ほどである。
裁判員候補になる可能性は、600人に一人くらいだという。

裁判員制度の狙いは、
法律の専門家ではない人たちの感覚を裁判の内容に反映し、
国民の皆さんに司法に対する理解と信頼を深めることにあるという。

検察の方の説明の後、裁判員制度のドラマを見た。
よくできたドラマだった。
中村雅俊が監督で裁判官としても出ているけど、
「無関心こそ最大の罪」という言葉が印象に残った。

裁判員制度が始まり、裁判員に選ばれ
実際、自分が裁く側にまわるというのは、
すごい体験になるな。

裁判員を経験すれば、きっと凶悪事件を起こそうという気分には
ならんだろうな。
それともやっぱり裁判員やってもやる奴はやるのだろうか?

この制度の導入により凶悪事件が減るようになればなぁ。

ちなみに裁判員を辞退できるケースには、
会期中の地方議会議員というのもある。

なるほど、議会というのは、それだけ責任の重い仕事である
ことを改めて認識した。

◎裁判員制度(最高裁判所)
http://www.saibanin.courts.go.jp/



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