松浦俊介Top「議員活動・議会・町政報告」>平成15年10月20日(月)

前三重県知事 北川正恭氏の講演



静岡新聞社・静岡放送「サンフロント21懇話会」による
基調講演会とパネルディスカッションが
沼津・ブケ東海で行われた。

基調講演では、前三重県知事の北川氏の講演が
行われた。

現在は、当たり前のように叫ばれている
「マニフェスト」は、この北川氏が最初に提言したことで有名。
(追記 マニフェストは今年の流行語大賞になり、北川氏が受賞)

北川さんの話は、非常に面白かった。
北川さんはこの4月までの2期8年知事を務めたのだが、
年齢もまだ59歳で、継続を望む声が大きかった。
しかし、公の権力の座は2期8年までだと、当選当初から
約束していて、期限も設けずそれ以上権力の座に居座るのは
フセインや金正日と同じだと言った。

そして4月の県知事選挙に立候補する
岩手県知事と鳥取県知事にマニフェストを
作るように進言し実行させた。

岩手県知事は公共事業を3割削減し、
そのお金で雇用対策に使うというマニフェスト(政権公約)
を掲げた。

そして当選したら、土木部長のほうから公共事業の3割削減案を
提示してきたという。

つまり役所の人間も今までは自分たちの部署の
予算と人員を大きくすることに心血を注いできたのだが、
政権公約をして当選してきた首長に対しては、
役所の職員も変わらざるを得ないという。

マニフェストは、主権在民、“By the people”の
政治を行う重要なものとなる。
結果、地域が変わり、しいては国が変わっていくという。

今の中央集権国家の政治は、首長が約束を守れなくても
「国の了解を得られなかった」とか
「地元の了解を得られなかった」などで
言い逃れができる制度であるという。

言い逃れができない政治が
マニフェストを掲げることによりできるという。

パネルディスカッションでは、
大詰めを迎えた市町村合併〜政令指定都市への障壁は〜
と題して行われた。

パネラーは

大多和昭二氏(県自治研修所教授)
宇野統彦氏(沼津商工会議所副会頭)
大城信彦氏(修善寺町長)
風間重樹氏(静岡市議会議員)
中山勝氏(企業経営研究所産業経済研究部長)
の皆さんで行われた。

印象に残ったのは、
静岡市議会議員の風間氏の話で
彼が清水市議会議員であり、清水青年会議所の中で
静岡との合併で政令指定都市を目指した理由を、
今、合併特例法の期限内に政令指定都市を
目指さなければもうこれほど機会はないし、
これからの自治体間競争に埋没していってしまうという
危機感からだという。

だから東部地域で合併が進まない状況に
中部の人間として内心ほくそえんでいるような感じがあるという。

中部と西部に政令指定都市ができる。
これはもう現実になろうとしている。

静岡県の中で主導権を中部や西部に
とられたままになるのではないか。

この東部地域により大きな影響力のある自治体を
つくることは決して清水町にとってもマイナスではないと思う。



Copyright(C) Matsuura Shunsuke. All Rights Reserved.

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送