今日は、清水町役場で駿東郡町議会議員研修会が行われた。
講師に岡本光雄氏を招いた。
岡本氏は全国町村議会議長会、議事調査部副部長で
月刊・議員研修誌「地方議会人」に「議会関係事例解説」の
執筆を始めたり。「地方議会活性化ハンドブック」、
「分権時代の首長と議会」を執筆、
「議員必携」の改訂に携わるなど多方面に活躍している。
講演内容は、合併問題を中心に話していただいた。
興味深いのは、今の合併問題は、世間で議論されている
合併問題とは別に中央の作為的なものを感じるという
話だった。
合併をする理由の一つに、1万人未満の人口の少ない町村を
合併することによりスリム化し、国から町村への交付金を
減らしていくというのがあるが、
交付金を一番使っているのは
札幌市や大阪市などの政令市といった大都市であり、
1万人未満の町村に配られている交付金より、
そうした大都市の大口の交付金を減らしていくほうが
重要だという話。
また、合併をすると、首長や議員の数が減って
行政のスリム化になるという意見がある。
しかし、議会費の地方財政を占める割合は、0.55%しかない
という。首長や議員の人件費や関連費用は、
たいした財政的負担になっていないのだから、
逆に合併することにより、その地域を代弁する
議員が減ることのほうがリスクが高いようなことを
言っていた。
先にあげた作為的というのは、地方分権といいながら
より一層、中央集権的な構造をこの市町村合併で
作り上げていこうという意図があるのではないか。
話の内容からそんな風に感じた。
先日訪問した福井県清水町の件といい、
考えれば考えるほど、聞けば聞くほど
いろんな意見や考え方が出てくる。
まして一般町民などはとても合併について、
自分なりの考えを持つことは難しいと思う。
なんとなくや、そんな風な流れだからで
合併を考えてはいけない。
あらゆることを想定して
清水町の将来を私は考えないといけない。
(おまけ)
岡本氏は、議会と執行部(首長)は車の両輪といわれる例えを、
「執行部は前輪、議会は後輪と自転車になっていないか」
なんて言っていた。
清水町議会は、自転車になっている?
|