本日の静岡新聞社会面に下記のような記事
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清水町、議長の不信任案可決 合併めぐり議会混乱
一日開会した駿東郡清水町議会定例会本会議で、鈴木耕議長に対する不信任案の動議が出され、賛成多数で可決した。突然の不信任劇の理由の一つとして「合併問題で当局寄り」という議長のスタンスが指摘された。平井弥一郎町長は沼津市との一市一町の合併を否定しているため、同市との深いかかわりを重視する勢力が賛成に回って、一気に可決したとみられる。同町議会の混乱を「清水町が一枚岩でない証拠。これでは合併の話し合いが進むわけはない」と冷ややかに受け止める沼津市側は一市一町合併を視野にした中核市推進協の解散を決断するなど、混迷の度を深めている。
不信任案の動議は、十六年度特別会計当初予算案審議の進め方をめぐる混乱の中から出され、賛成多数(賛成十、反対三、無効一)で可決した。
同予算案の提案理由説明を鈴木議長が事前に議会運営委員会にはからずに一括して行おうとしたことに一部議員から不満が噴出。急きょ提案理由の説明方式が議題とされ一括説明が否決された後、森野善広氏(共産)が動議としてメモ書きの議長不信任案を読み上げた。
森野氏は提案理由説明で、鈴木議長が以前から議会運営で独断的な姿勢をとり、合併問題でも当局寄りと指摘。役場の携帯電話の使い方なども問題視し「議長としての公平性、中立性に欠き、職権乱用に当たる」と批判した。吉川清里氏(同)は賛成討論で「議会の独立性を妨げている。(中核市推進協議会など)沼津市との合併問題が急務の中、まともな審議ができない状況では住民の不信感を生む」と述べた。
議員の一人は「当局と議長、議長寄りの一部議員だけで中核市推進協幹事会への対応を審議していたこともあったと聞く。全協での幹事会協議の報告や発言でも当局と一体の発言が目立っていた」と打ち明ける。
一方、斎藤衛沼津市長は一日、中核市推進協議会の解散を決断した。この日の市議会全体会議で、沼津側幹事(助役以下幹部職員と議会代表)が協議の行き詰まりを報告。斎藤市長は「解散手続きを取る」と述べた。
協議会は平成八年、沼津市が清水町のし尿処理受け入れを打ち切らない代わりに清水町からの申し入れで設立された。
協議会幹事会では一月以降、十三年に覚書を交わした合併スケジュールを根拠に、沼津市側が清水町側に予定を前倒しした「合併準備会」設立を提案していた。
ごみやし尿の見直しについて斎藤市長は会議後「(協議会解散と)いっぺんに進む問題ではない」と述べた。
発言を撤回せず 単独合併否定の平井・清水町長
平井弥一郎清水町長は一日、町議会本会議の行政報告で、斎藤衛沼津市長と三年前に合意した「合併スケジュール」について、「当時の政治的判断が必ずしも正しかったとは言えないかもしれない」と述べた。
町議会議長の不信任決議に飛び火した沼津市との中核市推進協議のねじれ。ことの発端を沼津市側は「約束(合併スケジュールの覚書)を清水町が守らないからだ」と主張する。平井町長の今回の発言はごみやし尿の処理受け入れの前提となる「信頼関係」(沼津市幹部)にも影響しそうだ。
平井町長は昨年十二月議会で「沼津市との単独合併はありえない」と発言。これを受け、沼津市側は一月二十三日、発言の撤回を求めた。清水町側は一月三十日、「発言は三月議会で方向修正する」と回答していた。
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予想どおり、静岡新聞にはデカデカと昨日のことが掲載された。
ただ、読んでいて疑問に思うところがあった。それは記事前半の
>平井弥一郎町長は沼津市との一市一町の合併を否定しているため、同市との深いかかわりを重視する勢力が賛成に回って、一気に可決したとみられる。
というところだ。この不信任劇の構図が
町長&議長&議員(沼津市との単独合併否定派)
対
共産党議員&沼津市との深い関わりを重視する議員
のような書き方に読める。
少なくとも私はこの不信任案に対する賛否は、
共産党の森野議員や吉川議員のコメントにあるとおり、
あくまでも鈴木耕議長が
「議長としての公平性、中立性に欠き、職権乱用にあたる」
「議会の独立性を妨げている」と思うかどうか、
今後も鈴木議長が議長を続けた場合、議会の独立性が保てるかどうか、
という判断基準である。
この不信任案の賛否で反対に投票した議員でも、
沼津市との関係を重視したいと思っている議員はいるかもしれない。
反対に不信任案に賛成した議員でも、
沼津市との関係をそんなに重視していない議員もいるかもしれない。
ただ、新聞の沼津市側のコメントとして
>「清水町が1枚岩でない証拠。これでは合併の話し合いが進むわけがない」
と出ているが、沼津市との関係で言えば、
2月3日の全員協議会で出た結論であるが、
これ以上、沼津市との単独合併に向けた動きは出来ないということでは、
全員の議員が一致している。
私の理由としては、町長から地区懇談会でも12月議会でも
「沼津市との単独合併はありません」という話をさんざん聞かされてきて、
ここへ来て突然、「単独合併します」なんて方針転換されても
町民に理由を説明できないからだ。
まして、その理由が「実は平成13年2月に沼津市と内々に単独合併の約束をしていました。ということで、よろしくお願います」
なんて言える訳がない。
だから私が思う今回の不信任案の賛否の判断は、
具体的に言えば、
「今まで沼津市との間に合併合意スケジュールの約束はないと議会で説明してきた平井町長の責任問題を考えていく上で、鈴木議長がその任にふさわしいか、どうか」
ということだ。
斎藤衛沼津市長は、中核市推進協議会の解散を決断したという。
ごみ・し尿については、解散と同時にストップするわけではないようだが、
沼津市からすれば清水町に対する信頼度はゼロだな。
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