松浦俊介Top「議員活動・議会・町政報告」>平成16年5月9日(日)

講演「龍の耳に生きる」



昨日の夜は、清水町公民館で久々に「泉のまちカレッジ」へ行く。
演題は「龍の耳に生きる」。

講師は、大原秋年さんという方。
聾唖者の歴史をテーマにした映画「龍の耳に生きる」をつくることに
尽力している監督さんで、
手話を取り入れた劇団「鼓舞指座」を主宰し、
20年以上、上演してきた人である。

大原さんは、自ら手話を使い、
最初からハイテンションで1時間40分ほど
話しきった。

その中で印象に残ったことを列挙する。

○現在、聴覚障害のある方は、全国で600万人(お年寄りなど含む)。
○聴覚障害のある方と健聴者との結婚は成功しない
 ケースがほとんど、しかも離婚してしまうことが多い。
○聴覚障害の方に係る裁判が100件ほどあるが、
 聴覚障害者の方が未就学のケースが多い。
○聴覚障害者の歴史で明治時代が欠落している。
○えびす様は耳が聞こえない。
○天智天皇の子、建王(たけるのみこ)は、
 古事記によると聾唖者。
○大昔は体の不自由な人は尊敬されていた。
○江戸時代、寺子屋が全国で2万箇所あったが、
 障害者の方も通える寺子屋が266箇所あった。
○幕末の志士、吉田松陰は弟(敏三郎)が聾唖者であった。
 吉田松陰は欧米では聾唖者に対する教育が
 進んでいることを知っており、そうしたことも
 彼の原動力になったのではないかという。

以上、他にもあったけどちょっと書ききれない。
大原さんは、近年の聾唖者のドラマで役者さんから
「私は手話を覚える時間がないので、台本どおり手話をして、
それをビデオに撮ってもらえませんか」と
頼まれたという。

ドラマの内容的にも現実の聾唖者のことを投影していない
とふがいない思いだったようだ。

この講演を聞いてイスラム教のことを思い出した。
イスラム教徒は、障害者の方に敬意を抱いているという。
それはアッラーが、不自由であっても生きていける人だけが
障害があるからだそうだ。

大原さんは、龍が乗り移ったかのような人だった。
以前、この日記でも書いた水野隆徳さんは
生涯学習の巨人と思ったが、
大原さんは、聾唖者と健聴者をつなぐ
超人だ。

会場には聴覚障害者の方も多数来ており、
約60人の来場者があった。

聾唖の聾は、「龍」に「耳」と書く。
龍は、耳が聞こえないらしい。



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