松浦俊介Top「議員活動・議会・町政報告」>平成16年10月29日(金)

群馬県箕郷町視察(広域都市づくり調査特別委員会)



広域都市づくり調査特別委員会で
群馬県箕郷町の視察へ昨日行ってきた。

私たち清水町は合併問題で
古くは昭和41年から、また近年いろいろ
動きがあったわけであるが、
この群馬県箕郷町の動きはさらに激しく,
合併問題の深刻さを感じた。

箕郷町(みさとまち)は、群馬県のほぼ中央に位置し、
交通の要所で新幹線の停車駅のある高崎市(人口約24万人)の北側。
そして県庁所在地の前橋市(人口約28万人)の近郊(2つ隣の自治体)にある。
(高崎市と前橋市は隣接)

この二大都市の近郊にあるため、
近年、都市化の傾向が著しい人口約1万9千人の町である。

現在、この箕郷町は、8月下旬の住民投票の結果、
賛成5410人、反対4439人で高崎市と
法定合併協議会が設置されることとなった。

この住民投票は、町長が選挙管理委員会へ実施請求して
行われた。

箕郷町は、町長は高崎市との合併推進派で、
議会は8対10で高崎市合併推進派が少数。

議会の多数派は、単独での道も含めて
他の枠組みなども検討するなど、
合併慎重派が多い。

結果、ここ1年間、町長と議会が対立し、
高崎地域広域での合併協議会の議会での否決。
その後、住民発議での高崎市との合併協議会設置についても
議会で否決するなど全く方向性が定まらない。

そこで町長は、住民投票を行い、高崎市との合併協議会設置が決まった。

では、なぜ、議会の多数派は、高崎市との合併に反対してるのかだが、
箕郷町は自衛隊の基地があり、国からの補助金がある。
また、近年都市化の傾向で大型店なども出店し
町単独でも努力すれば性急に合併することもない
との見解のようだ。

このように現在は分裂状態ではあるが、
箕郷町は、去年までは群馬郡という近隣4町村との合併を
目指していて、町長も議会も同一歩調をとっていた。
しかし新市の庁舎の位置でこの話は頓挫してしまった。

結果、高崎市との合併を目指す町長派と
合併慎重論の議会多数派に真っ二つに町は割れてしまった。

このままいくと高崎市との法定合併協議会が
進んでいっても最終的に議会がこの合併を認めない可能性がある。

箕郷町のお話を聞いて思ったのは、
合併問題はボタンの掛け違いをすると
修復するのが非常に困難になり、
あとあと尾を引くということだ。

すでに相互不信に陥っている町長と議会多数派、
議会内での議員同士の状態は、
さらに波乱含みの様相を呈している。

このような混乱は、逆に合併に向けての動きを
停滞させ、仮に合併したとしてもその地域の
発展にマイナスな要因として残ってしまうような気がする。

強引な手法はしこりを残す。
裏話を聞いた結論でしょうかね。
実体験に伴った貴重なお話でした。



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