松浦俊介Top「議員活動・議会・町政報告」>平成17年1月29日(土)

栃木県岩舟町・埼玉県宮代町視察研修(議会広報特別委員会)



1月24日〜25日に議会広報特別委員会で視察研修を行った。
初日に行った栃木県岩舟町は、栃木県の南部にあり、
人口19,424人の町だ。

議会だよりについては、3つの常任委員会から委員長と
議長推薦の2名の合計5名で広報委員会を組織し、
構成している。
特別委員会といった法に基づいた委員会ではない。

岩舟町の議会だよりで、
「先輩議員を訪ねて」という企画があった。

引退した議員さんを振り返り、
訪問して、近況などを報告するコーナーだ。

このような引退した議員さんを紹介するコーナーは、
初めて見た。

掲載するにあたっては、紙面の都合により
載せるときと載せないときがあるようだが、
紹介する元議員さんは、年配の方から
取り上げているようだ。

しかしながら、そんな先輩議員を紹介するコーナーが
ありつつ、なんとこの岩舟町には、13期78歳の議員さんがいた。

引退した先輩議員さんを紹介するコーナーがありながら、
そんな先輩議員よりも以前から議員をしている方が現役でいるのだ。
13期というと半世紀も町議会議員をやっている。

たぶん、20代で当選してそれからずっと町議会議員をしていると思うけど、
普通は、13期もやる前に町長になっていたり、
県議会議員になっていたりしていると思うんだけど、
どうしてだろうか?


上/右から森野委員長、坪内議長、遠藤議員、岩ア議員、山本議会事務局長


二日目は、埼玉県宮代町へ。
宮代町は、埼玉県の東北部に位置し、
人口34,417人と都心のベットタウンの町。

宮代町の議会だよりは平成4年5月が第1号で
創刊から13年ほどだが、
平成8年第10回町村議会広報全国コンクール「奨励賞」受賞
平成11年第13回町村議会広報全国コンクール「奨励賞」受賞
平成12年第14回町村議会広報全国コンクール「奨励賞」受賞
平成13年第15回町村議会広報全国コンクール「奨励賞」受賞
平成14年第16回町村議会広報全国コンクール「奨励賞」受賞
と毎年のように「奨励賞」を受賞している。

ちなみに清水町の議会だよりは昭和48年11月創刊だ。
歴史は古いけんだけど入賞したことはない。

議会だよりは、議会だより編集特別委員会で
7名の議員と発行者(議長)で構成され作られる。
委員は、各会派から会派の構成員数の比率によって選出される。

直接議会だよりには関係ないが、
まず驚いたのが一般質問をする議員の数が
定数20人で17人もいるという。
議長は一般質問しないから、ほとんどの議員が一般質問をする。
毎回だそうだ。

一般質問は、議会だよりの中で2人で1ページ使っており、
それ以外にも、議員の質問のタイトルだけを17人分まとめて
掲載したページもあり、一般質問だけで11ページも使っている。

清水町は、議会だより全部で12ページ。
一般質問は3人で2ページだから、
一人に使う紙面は、宮代町よりちょっと多い。
一般質問のページは、だいたい4ページから6ページだ。

宮代町の議会だよりは、全部で20ページ前後になる。
ページ数が多いと読む気にならないという
心配もあるが、宮代町の議会だよりは、
大変見やすい。

レイアウトが工夫されていて、
どのページ開いても同じようなページはない。

表などをできるだけ多用し、
字体にPOP体も使用し、
立体的にしたり、
パックマンが入っていたり、
とにかく変化に富んでいる。



上/左から岩ア議員、私、遠藤議員、坪内議長、森野委員長

下/窓側でたっているのが私。携帯カメラで動画撮影中


議会だよりは、内容が難いのだから
視覚的に単調だと読む気が萎える。

そんな気を起こさせないような意気込みが
随所に見られる議会だよりだ。

また、議会だよりには、最終面に
「各議案に対する各会派の態度」というコーナーがあり、
全ての議案に会派ごと賛成したか反対したか、
白丸と黒丸で表にしてある。

基本的にこれを見れば、誰がどのような態度をとったのかわかる。

質疑応答などが終わったあと、
議場に使っている役場隣りの
「コミュニティセンター進修館」の「小ホール」と
新庁舎の木造2階建てのオープン前の役場を見学した。

議場に使っている小ホールは、普段は誰でも使える小ホールだ。
だからピアノなんかも置いてある。

議場として使うときは、議員は机とイスを丸く並べて行う。
http://www.town.miyashiro.saitama.jp/GIKAI.nsf?OpenDatabase

清水町議会の議場は、以前ブロードバンド放送局でも取り上げたが、
かなり立派なつくりで、よくできている。
しかし、当たり前だが、本会議のとき以外は使わないから、
年間トータルで1ヶ月も使っていないだろう。

新庁舎は、役場のすぐ隣に建設され、
中を見せてもらったが、非常に明るく開放的な作り。
木の温かみを随所に感じることができる。
太陽光発電や風力発電も行うという。

新しい庁舎ができても議会事務局は置くが、
議場は今まで通り別棟の小ホールを使うという。

今回、宮代町へ議会だよりについて、研修を行った。
いろいろマネてみたいものがあったので、
清水町の議会だよりにも取り入れたいと思っている。

ただ、宮代町についての先進事例は、議会だよりに
とどまらない。

○電脳公民館〜24時間オープンの公民館で市民活動を支援
http://www.town.miyashiro.saitama.jp/kaigi/iriguti.nsf/first?OpenPage
平成15年「全国自治体・善政競争・平成の関ヶ原合戦功名賞」日本IBM賞を授賞

○バーチャル町民制度
http://www.town.miyashiro.saitama.jp/WWW/miyanews.nsf/c61fda8d4ebafcb749256b8000208891/ffc5d208a340254149256b800020e378?OpenDocument

○宮代情報チャンネル〜情報をカレンダーでリアルタイムに発信〜
http://www.town.miyashiro.saitama.jp/WWW/kouhou.nsf/NEWSCL?OpenPage

○宮代30秒ニュース
http://www.town.miyashiro.saitama.jp/WWW/movieb.nsf/526dc20141505c9649256b4a000f204b/3deccd7d4a516d0449256b4a001a5ec0?OpenDocument

○まちづくり人材登録「やりたいゾウ」
https://www.town.miyashiro.saitama.jp/yaritai.nsf/webmigi?OpenPage

などなど、情報化の分野だけでこんなに面白いものがある。

その他、各種団体への公募制補助金制度や
各種付属機関への公募委員の登録制度や公募委員の選考方法、
情報の公開に注目すべきものがある。
どちらも町ホームページで確認できる。

このような視察をして思うのは、
宮代町に限らず、元気のある自治体は、一つの分野に限らず
多方面において積極的な活動をみることができる。

宮代町は、埼玉県内でも町職員の人数が人口比で
最も少ない町だという。

活力あるまちづくりは、職員の数ではない。
知恵を絞れば、清水町だってもっと魅力的な町になるはずだ。

◎電脳みやしろ
http://www.town.miyashiro.saitama.jp/goweb.nsf?OpenDatabase
平成14年「日経インターネットアワード」受賞



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