松浦俊介Top「議員活動・議会・町政報告」>平成17年3月15日(火)

一般質問結果



昨日の一般質問の結果を掲載します。
【質問・まとめ】は、私が事前に用意した原稿に実際の発言を加えています。
【答弁】については、簡潔にまとめてあります。
では、どうぞ。

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【質問/職員数・人件費の削減&臨時職員の一括管理】

 議長の許可を得ましたもので、先に通告してあります『1.職員の採用計画について』、『2.介護予防への取り組みについて』、『3.(仮称)徳倉地区防災センターの機能について』の3点にについて質問いたします。

 まず、標題1「職員の採用計画について」お尋ねします。

 最初の質問ですが、平成17年度施政方針に「退職職員の不補充により定員管理の目標数値を下回らせるとともに、臨時職員の一括管理による適正配置と総数の削減などにより、人件費の削減を図ってまいります」と記述されています。

 来年度は、本年度と比べ、正規・臨時伴に職員数・人件費がどれだけ削減されるのか。また、臨時職員の一括管理とはどのようなことか、答弁願います。

【答弁/総務課長】

○「正規職員」 平成16年度末の退職予定者は10人。清水町行政改革大綱の目標数値277人を6人下回り、不補充により約2100万円の人件費削減。

○「臨時職員」 平成16年度末124人に対し17年4月では119人になる見込み。1千万円の削減。幼稚園臨時職員9人の勤務時間を8時間から5時間へ変更し、730万円の削減。その他臨時職員雇用の見直しによる効果は総計約2400万円の削減。
 臨時職員は、総務課で一括管理し、計画的かつ合理的な配置をする。

【質問/平成18年度一般職の採用】

 一般事務職の職員採用に関してですが、昨年の9月議会でも取り上げましたが、過去年度別採用者数を抑えておこうと思います。

 平成8年度が3人、9年度が0人、10年度が7人、11年度が0人、12年度が12人、13年度が0人、14年度が1人(中途採用)、15年度が14人、16年度が0人、そして平成17年度採用予定者もゼロ人です。

 このようにここ10年で新卒の採用を全くしていない年が6年もあり、それでいながら、12年度に12人、15年度に14人と飛びぬけて多く採用している年もあります。

 特に11年度に策定した清水町行政改革実施計画の正規職員合計277人を、14年度に達成したにも係らず、わざわざ自ら課したこの行革計画を無視するような、これまでにない一般事務職員を翌年の15年に、14人も採用するのは私の理解を超える採用計画です。

 最初の質問によりますと退職される職員の補充をせずに、正規職員数が平成17年度4月で271人ほどになるとの話です。

 私は、これまで臨時職員も含め、職員数については一般質問でもこだわってきました。それは、県内各自治体が職員数の削減に取り組んでいる中で、当町が時代を逆行するような職員数の増加を繰り返してきたからです。

 しかしながら、ただ職員数を減らせばいいかといえばそうではありません。職員の数を減らしていきながらも、より有能な若者をいかに採用し、職員の質を高めていくかも組織の活性化、清水町にとっては重要な問題です。

 さきほど述べましたように新卒者を採用していない年がここ10年で半分以上あるということは、その年卒業で清水町の職員として清水町のために働きたいと志を持った若者をみすみす逃してきたことになります。そうした若者が近隣自治体の職員になっているかもしれない。県の職員になっているかもしれない。地元の企業に就職しているかもしれない。

 でも、できたら清水町役場で清水町のために働きたかったと悔やんで他の職場で働いている有能な若者が多くいるのではないかと思います。

 私は、清水町議会議員としてこうして町民の声を行政へ反映させることができる立場にいます。私が町議会議員として清水町のために働きたいと思った理由のひとつに、若い世代の声を町政に届けたいと、それが20代で当選してきた私の使命であると思っています。

清水町がこうした役場の職員として清水町のために働きたいという有能な若者にチャンスを与えられる町かどうか。少なくともここ10年で半分以上の若者はチャンスがなかったのだと思います。

 いま、議場で座っておられます幹部職員のみなさん、そしてこの私の質問をモニターを見てご覧になっている職員の皆さん、皆さんは新卒で入られた方、臨時職員から入られた方、他の会社など職場から移られた方など様々な経路はあると思いますが、こうして清水町の職員として働くチャンスをつかんだ方たちです。

 採用が決まった時は、清水町に奉職する機会を得た喜びを一番知っている皆さんです。

 同じような機会を何年かに1度、大量に行うのではなく、毎年その年卒業の一番優秀な、清水町に対して志の高い若者を一人ずつでも採用した方が私は公平であると思うし、清水町の職員数を減らしていく中で職員の質を高めていくにも重要だと思います。

 私は、ここ2年間、志のもった若者に対して門戸の開かれていない清水町としては、来年度は、是非、一般職の採用試験を行い、1人ないし2人くらい有能な若者を平成18年度には採用すべきだと考えますが、町長はどう思われるか。答弁願います。

【答弁/町長】

必要最低限の採用をしてまいりたいと考えております。

質問/清水町職員として求められる若者とは】

 当初計画になかった18年度の採用が行われるのであるならば、私は「言いだしっぺ」でもありますので、どのような職員が採用されるのか、注視したいと思いますし、私が今後どのくらい議員活動ができるのかわかりませんし、もっと言えばいくつまで生きられるのか分かりませんが、その採用された職員が退職するまで見守り続けたいと思っています。

 できることならその職員が当町が合併して大きな都市の職員になったとしても他の自治体の職員から見られても信頼される職員となり、35年くらい先には、政令指定都市の総務局長ぐらいまで上り詰めていればなんて考えるのは期待しすぎでありますが、後でこの会議録を見て本人プレッシャーになるといけないので、これくらいにしておきますが、最後に町長が職員を採用するにあたって必要とする清水町職員としての資質や能力、どのような若者を求めていいるかお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

【答弁/町長】

清水町を愛せる人、清水町を愛している人、職員の中で共同して働ける職員を、明るい性格の中でもって選びたい。

【質問/現在行っている介護予防】

 それでは標題2の「介護予防への取り組みについて」の質問に移りたいと思います。

 平成17年厚生労働省「全国厚生労働関係部局長会議資料」によると介護保険制度の改革で「予防重視型システムへの転換」(平成18年4月施行)とある。介護予防の責任主体を市町村としていますが、まず最初に、現在、介護予防として当町がどのような事業を行っているのか。答弁願います。

【答弁/長寿あんしん課長】

○「生き生きサロン事業」 高齢者の交流の場を設け生きがいづくりや仲間づくりに対する支援で月平均の利用者数は170人。

○「生活管理指導員派遣事業」 規則的な日常生活の送り方や食生活を改善するための家事に関する指導や支援

【質問/今後の介護予防への取り組み】

 介護保険制度の改正で、今後、清水町においても介護予防に積極的に主体的に取り組まなければいけなくなるわけでありますが、例えば現在通所型で行われているサービスである「いきいきサロン事業」は平成16年度の予算書では4,649千円になっていますが、来年度は4,425千円と224千円減額となっています。

 介護予防に対する清水町の姿勢は、後ろ向きとも思えなくもないですが、平成18年4月に向けてあと1年ほどしかありませんが、清水町の今後の方針について伺います。

【答弁/長寿あんしん課長】

 現在の在宅介護支援センターの事業内容を検証し、地域における総合的なマネージメントを担う地域包括支援センターへの移行に向けた整備を行う。
 また、今後国から示される介護予防の効果が高いサービスを実施し、一貫性、連続性のある介護予防システムを確立する。
 (補足:いきいきサロン事業は、予算は減っているが、サービス内容は変えずにコスト削減に努めたという)

【まとめ/介護予防・医療費削減に向けて】

 医療費削減に向けての問題とも併せて考えますが、去年の9月議会でも防災センターの利用法ということで、お年寄りの方に筋力トレーニングができるような設備を設置してはどうかと質問いたしました。

 茨城県大洋村の事例を紹介し、この大洋村が筑波大との協働で高齢社会に向けた健康づくりプロジェクトをすすめ、特に高齢者の筋力トレーニングなどを行うことにより、一人当たりの年間医療費が2万3千円も削減されたと報告されています。

 老人医療費が県内自治体で3番目に高いという不名誉な記録は、なんとしても下げなければならず、そのために清水町のお年寄りが、医療にできるだけかかることのないように、そして介護を受けずとも元気に健やかに暮らしてもらえるような工夫を清水町も積極的にしなければならないと思います。

 そのためには、中長期的なビジョンで政策を建てねばならず、長い目で見て医療費の削減、介護予防につながり介護保険料の削減にもつながるのであるならば、今は、財政的に負担がかかっても「いきいきサロン」のような事業を町も積極的に力を入れるべきだと思います。

また、それ以前に健康で働く意欲のある年配の方は、積極的に就業をしてもらうことも大切だと思います。清水町には「シルバー人材センター」があります。シルバー人材センターは、60歳以上の健康で働く意欲のある人は、誰でも会員登録でき、草取り・草刈、工場内軽作業などの屋内外の一般作業や経験を生かした事務仕事、清水町では町公民館・総合運動公園の管理なども行っています。

 ちょっと古いですが平成11年3月の社団法人全国シルバー人材センター事業協会の資料に大変興味深いデータが掲載されていましたので紹介したいと思います。

 平成9年度、長野市をはじめとする長野県下19シルバー人材センターが調査した結果、70歳以上の一般市民の方の一人当たりの医療費額が年間544,284円に対して、シルバー会員の方は245,739円と半額以下。高知県では、同じく70歳以上で国保被保険者で991,119円に対して、シルバー会員が441,611円とこちらも半分以下。

 その他、同じような事例がいくつもあります。

 以上のことを踏まえて、シルバー会員の医療費が低い要因について、同資料にこう書かれています。
 (1)会員の長年の経験と能力を生かした軽度の就業体系によって、精神的、肉体的に無理のない就業により、日常生活に生きがいを見出している。
 (2)就業を通じて、地域社会に対する奉仕活を行うということから、自己及び会員相互の協力意識が高く、業務に対する責任と役割も高く、就業意欲や喜びを持つことができ、気持ちに張ができるといえる。
 (3)自動車社会の現代において体を動かすことが、ますます減少する傾向であるが、就業することで肉体的に活動することが、精神面との活動同様に日常生活の上で、食事の取り方、栄養面、睡眠等によい影響を与え、成人病予防や老化防止の要因になっていると思われる。

 以上、引用を終わります。

 清水町もお年寄りの方が、介護や医療にかからないように、まず、元気に働いてもらう。そのために清水町もシルバー人材センターには、補助金を出したり、町の仕事もしてもらったりしていますが、もっとPRをし、清水町のシルバーの方が元気で働いてもらうよう活用すべきだと思います。

 さきほどの「いきいきサロン事業」などと併せ、今後の町の積極的な取り組みに期待しまして次の質問に移りたいと思います。

【質問/災害時要援護者の避難生活を想定した機能とは】

 標題3の「(仮称)徳倉地区防災センターの機能について」質問します。

 最初に平成17年度施政方針の中で、「災害時には、高齢者等の災害時要援護者の避難生活を想定した機能を導入する」とあるが、具体的にどういうことかお伺いします。

【答弁/消防長】

 体力的な理由等により、広域避難所での一般の方々と一緒に避難生活をすることが困難な方を一時的に受け入れる。玄関をスロープ化、エレベーターの設置等、バリアフリー化をする。

【質問/窓口業務】

 平常時に各種窓口業務を行うとあるが、何人くらいの 職員を配置する予定か。また、複数の課にまたがるような業務をするようだが、職員の対応・連携をどのように想定しているか。答弁願います。

【答弁/助役】

 住民票、印鑑証明書、各種税務証明の発行や住民異動、福祉・介護関連の申請手続き等に対応した窓口業務を行う。
 窓口事務の詳細や配置する職員数は健在検討中。

【まとめ/防災センターとボランティア団体】

 12日(土)に清水町ボランティア交流会というのが福祉センターで行われまして、分科会の中で「災害ボランティア」もテーマとして取り上げられ、消防署長ほか行政当局側からも4名出席されました。

 災害ボランティアには交流会の中でも関心も高く、30名くらいの方が出席しました。

 防災センターが完成し、東海地震が発生した場合、福祉センターがボランティアセンターとして機能するとは思いますが、この防災センターも徳倉地区の拠点として多くのボランティアさんが活動することが考えられます。町内各種ボランティア団体の皆さんにも日頃から積極的に活用していただければと思います。

 以上をもちまして私の質問を終わりにします。



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