松浦俊介Top「議員活動・議会・町政報告」>平成17年3月19日(土)

茨城県大洋村視察(新清会)



私の所属している会派「新清会」で茨城県大洋村へ
17日に視察へ行って来た。

「新清会」は、私と高木綱志議員の二人の会派。
以前にも書いたが、会派の届出を去年の5月にした際、
高木さんが「これからのことを考えるとあんたのほうがいい」
と一方的に会派の会長を私にした。

高木さんは外原の方で現在4期目。
議会内では、議会運営委員会の委員長をしている。

「新清会」は、議長選挙の時の去年の6月1日の
日記にも書いたが、
これからの清水町の重要テーマである
合併問題を中心に勉強していき、
議員一人年間15万円の政務調査費は、
視察などに使わず、その報告活動に
あてると高木議員と合意し結成された。

ただ、その後、特殊な事情で会派の活動ができなくなって
しまった。
年が明けて活動ができそうになってきたが、
当初考えていた報告活動はできなくなってしまったので、
高木さんと相談の上、大洋村へ視察へ行くことにした。

私は、高齢者の医療費削減をテーマに去年の9月議会と今回の3月議会で2回
大洋村を取り上げているが、大洋村の事例を私に紹介したのは
高木議員である。

高木さんは、3年くらい前に大洋村への視察の申し込みをしたらしいが、
予約がいっぱいで全然できなかったという。

大洋村は、視察の希望が多く、月に1日か2日しか受け入れをしていない。
人数も60人までで制限されている。

視察の予約は1月にしたのだが、2月はもういっぱいだった。
3月は17日しか受け入れをしていなくて、3月議会終了直後であったが、
この日以外の選択の余地はなかった。

せっかくなので他の会派にも声をかけてみた。
清水町議会の会派は3〜1人の小さな会派ばかりだ。
うちの会派以外で参加してくれた会派・議員は

○清友会(3人) 
 会長・名倉勉議員【5期】 庄司勝彦副議長【3期】 杉山勝次議員【3期】
○明清会(3人)
 会長・藤井道夫議員【2期】 吉田功総務委員長【2期】 久保田静輝建設経済委員長【2期】
○公明(1人)
 佐藤芙美代議員【4期】
○泉郷(1人)
 岩崎高雄議員【1期】(泉郷は他に会長の坪内昇議長【3期】・遠藤忠宏議員【2期】が所属)

となり、「新清会」を含めて10人の議員団となった。

10名の議員で3月17日に大洋村へ行った。

大洋村は、人口12,000人ほどの村で面積は44平方km。

では、まず、大洋村のどこがすごいのかもう一度
具体例を出して確認してみたい。

平成元年で高齢化率(65歳以上の割合)15%ほどであったのが、
現在28%で3000人ほどいる。

一方、村全体の診療費(通院費)は、平成3年で18,000円を
ピークに減少していき、現在16,000円台半ばくらいを推移している。

では、こうした医療費や介護費の削減や抑制に向けて、
大洋村が取り組んできたことをまとめる。

それは、日本がまだバブル破裂に向かって一直線だった昭和63年、
今考えると信じられないことであるが、
竹下内閣の時代「ふるさと創生」施策で全国の自治体に
一律1億円を配った。

その1億円の使途について、村民のアイディアを募集した。
その結果、これからの高齢化社会を考慮し、
かつ自然環境を活用した「楽しみながら健康づくり」を
テーマとした「とっぷ・さんて大洋」の施設整備を行った。

「とっぷ・さんて大洋」は温水プール、各種浴槽、
健康相談室、トレーニングルーム、コテージ、陶芸小屋等を備え、
「医学」「スポーツ」「芸術」「自然」の有機的結合を
コンセプトにした総合レジャー施設である。

「とっぷ・さんて大洋」は総事業費18億5千万円をかけ
平成4年6月竣工。

高齢者の健康づくりの方法を模索していた
石津正雄・前村長は、筑波大の久野講師(現・助教授/運動生理学専攻)に
相談をして、久野さんが提唱する「転ばないトレーニング」を取り入れる。

久野さんが「転ばないトレーニング」を、
提唱するに至ったのは、
まず、高齢者が寝たきりになる大きな要因が、
第一に脳卒中の後遺症で、次に転倒による骨折だからである。

太ももの骨と背骨をつなぐ大腰筋(だいようきん)という
筋肉が弱ると、足が上がらず、すり足になってつまずきやすくなる。
だから、転ばないためには足が上がるように、この筋肉を鍛える。
これが寝たきりゼロに向けた転ばないトレーニング。

平成8年から大洋村と久野さんら筑波大グループが協力して、
大腰筋を鍛えるトレーニングとその効果を調べる研究がスタートした。
会場は、「とっぷ・さんて大洋」。

参加希望者を募ったところ、村の60歳以上の約1.3%にあたる46人が応募。
この人達に週に1〜2度、基本的な筋トレと、踏み台昇降運動をしてもらった。

1年後の調査で、その効果は歴然。
週に2度筋トレを続けた高齢者(12人)は、大腰筋の量が9%増え、
歩幅が増し、歩行速度も速くなった。

一方、運動をしなかった村の高齢者(16人)の筋量は8%減っていた。

こうして「とっぷ・さんて大洋」では、
「さわやかフィットネス教室」「のびのびライフ教室」
「リズムエクササイズ教室」「ストレッチ教室」「各種水泳教室」等
さまざまな大腰筋力をアップする「運動教室」を開催しいてる。

「とっぷ・さんて大洋」までは、無料循環バスが村内を4回ほど
まわっていて、誰でもこれるように配慮しているという。

さらに「出前健康教室」と題して、
村内各地区の公民館などで運動指導員が簡単な筋トレ器具を
持って行って、「出前筋トレ講座」などを行っている。

キーワードは、「貯筋」である。
1日2時間、週2回の筋力トレーニングの結果、
実際の年齢が70代だが、体力年齢が20歳も若い50代という人が
現れたという。
平均しても13歳くらいは若くなっている。
免疫力も2倍に向上し、風邪もひかなくなった。



上/施設職員の説明を聞く佐藤議員(左)と藤井議員

下/吉田議員



上/杉山議員

下/高木議員

下/パワーポイントで説明を聞く
左前から杉山勝次議員、名倉勉議員、庄司勝彦・副議長、高木綱志・議会運営委員長、
藤井道夫・総務副委員長、吉田功・総務委員長、佐藤芙美代議員、
岩崎高雄議員、久保田静輝・建設経済委員長

それと、「とっぷ・さんて大洋」だが、
維持費や光熱費を施設使用料などで
85〜95%回収しているという。

「とっぷ・さんて大洋」は、温泉も出るし、レストランもある。
海も近いので海水浴のシーズンは、多くの人が訪れるという。

清水町の温水プールは年間4000万円近い赤字である。
何とか少しでもいいとこ取り入れて圧縮しないと大変だ。

一緒に行った議員のみなさん、トレーニングルームで
いろんな器具を試してみる。

重要なのは、筋トレを行うことではあるのだが、
最も重要なのは、楽しく筋トレができる環境をつくることだ。

それは、ただ筋トレの道具を買って家においておいても
そのうちやらなくなってしまうように、
誰かと一緒に楽しくみんなで筋トレをし、
お互い競争したり、励ましあったりしてすることで、
モチベーションを維持していく。

清水町の医療費の抑制・削減に向けて、
また、介護予防対策、温水プール赤字削減に少しずつでも
この大洋村の事例をフィードバックしたいと思う。

◎とっぷ・さんて大洋
 http://www.vill.taiyo.ibaraki.jp/topics/top.html

◎茨城県大洋村
 http://www.vill.taiyo.ibaraki.jp/


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