松浦俊介Top「議員活動・議会・町政報告」平成18年5月27日(土)

「箱根山組合」林業地視察



箱根山組合で、5月24日(水)〜26日(金)まで
宮崎県美郷町へ視察する。

箱根山組合の議員は、
三島市外五ヶ市町箱根山組合24名と
三島市外三ヶ市町箱根山林組合12名いて、
今回の研修の参加者は、
三島市議会議員18名
清水町議会議員8名
函南町議会議員2名
伊豆の国市議会議員1名
長泉町議会議員1名
裾野市議会議員2名
三島市収入役
長泉町収入役
監査委員2名
組合助役と事務局職員2名の
合計39名の大所帯。

議員になってこんなに多くの人と視察をしたのは
初めてだし、
他の議会のみなさんと視察するのは、
特に役が付いていない限り、
こうした一部事務組合ぐらいしかない。

清水町議会では他に
長泉町との桃沢少年自然の家組合がある。

さて視察に訪れたのは宮崎県美郷町南郷区の
山三(やまさん)ツリーファームで、
経営者の黒田仁志さんからいろいろ話を聞いた。

宮崎県は日本一林業が盛んなところであるが、
外材におされてやはり木材はなかなか売れない。
何とか外国の木材から宮崎の材木が売れるよう
努力している。

植えられている木は、ほとんどがスギである。
スギは、成長すると勝手に枝が落ちるので
枝打ちする手間がいらない。
ヒノキに比べて手入れが楽である。

また、ヒノキはシカの食害があるという。
清水町の町有林はほとんどヒノキだけど
シカにやられている様子はほとんどない。
箱根山にはシカがいないのだろうか?

山三ツリーファームは、所有山林面積が900ha(ヘクタール)で
うち経営山林面積は800haである。

清水町の町有林が51haなので経営山林面積は15倍はある。
清水町の面積は8.84平方kmなので
所有山林面積は清水町の面積とほぼ同じ。
それを考えるとすごい大きさだ。
林業としてやっていくには800haはないとダメだそうだ。

現在、森林のもつ公益的機能などを、適切に管理・評価するため、
全ての森林を対象に水源かん養保安林の指定と森林認証取得を
進めているという。

水源かん養保安林は、農林水産大臣が指定する。
水源地の森林が指定され、水を蓄え、
洪水や渇水を緩和する働きをするのが水源かん養保安林で、
指定されると森林のはたらきを維持するために
伐採の制限や伐採後の植栽の義務、
その他、森林内での様々な作業行為についての制限が課される。

しかしながら、固定資産税の減免や補助金の加算など
特典や優遇措置もある。

森林認証制度は、主に2つあり、
○SGEC 「緑の循環」認証会議 平成15年6月
人工林率の高さや小規模・零細な所有形態が多い
我が国の実情に対応した森林認証。
○FSC 森林管理協議会  平成5年10月
乱伐の進む熱帯林を守る必要性から生まれた、
世界的な規模の森林認証。

でSGECが日本の制度、FSCがドイツで生まれた認証制度である。

森林認証取得のメリットは
(1) 自然生態系など環境に配慮した
持続可能な森林経営を行っていることを、
社会的に認知してもらうことができる。
(2) 認証森林から産出される林産物にラベリングを行うことにより、
製品の差別化を図り付加価値を高めることができる。

山三ツリーファームはSGECの取得を目指しているという。

美郷町は、昨年の台風で1300ミリの雨量を記録したという。
バスで美郷町まで行く耳川の流域は、
至る所その影響が見られ、川はどこも工事用のダンプが
行き交っていた。

この台風で天然林の崩壊が激しく、
しっかり管理された人工林の方が台風に強いことが
わかったという。

山は、人間が手入れをしないとどんどん荒れていき、
災害にも弱くなる。
森林は、自然のダムだから災害に強い森作りをすることが重要だ。

木材は、少しくらい高くても国内産を使おう。
気候風土から言って日本の中で育った国内産の
木材が一番耐久性上安全であるとも聞くし、
日本の自然を守ることにもつながる。

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