松浦俊介Top「議員活動・議会・町政報告」平成18年7月26日(水)

通史を疑え



今日は、静岡県市町議会議員研修会が静岡市のグランシップであった。

講演が2つあり、1つ目が毎日新聞特別顧問・政治評論家の
岩見隆夫氏で毎日新聞朝刊3面の政治コラム「近聞遠見」(毎週土曜日掲載)
などを手がける。
「近聞遠見」では、以前、この日記でも書いたけど
ディベート倶楽部の紹介をしてもらう。

岩見さんの講演は、「時局展望」。
北朝鮮のミサイル問題では、日本は日米同盟をしているけど、
ミサイルが日本に撃ち込まれたら、
アメリカはホントに北朝鮮をコテンパンにやっつけるのか?
戦後のアメリカとの関係をずっと見てきた元総理の宮沢さんも
これについてはノーアンサーだという。
反撃してくれる確証はどこにもない。

その他、9月の総裁選、来年の参院選の展望などを話してくるが、
まとめとして小泉政権で競争社会による弊害が生まれてしまったので
これからは十七条憲法にある
「和(やわら)ぐを以て貴(たっと)しとし」のように
和を大切にする社会が必要だと力説した。
ちなみにこの十七条憲法の和の部分を
中曽根さんが小泉さんに憲法改正の前文に入れるように
お願いしたけど却下されてしまったという。

次の講演は、歴史家・作家の加来耕三氏でテーマは、
「『勝つ陣営』『負ける陣営』どちらにくみするか」である。
加来さんは、これまでNHKの「そのとき歴史が動いた」など
さまざまな歴史番組の監修・構成・企画・出演をされている。

まず、最初に質問をした。
日本人の好きな偉人は
1位が織田信長、2位が坂本龍馬、3位が諸葛孔明であるが、
共通する因子は何か?
多くの議員さんが発言したけど誰も当たらない。
答えは、「よくわからない」「アリバイがない」だという。

信長も龍馬も一般的には、信長であれば「大うつけ」とよばれ、
龍馬は10歳まで寝小便をしていたなど
子供のころの評判はよくない。

しかしながら、その後、見事な変身を遂げ大活躍をするというストーリーだ。

歴史に奇跡や偶然はありえない。
信長が一躍日本史の表舞台に躍り出た桶狭間の戦いも
運良く奇襲が成功したからではなく、
信長が、それまで決して「大うつけ」ではなく、
領民・家臣の人心を掌握し、戦略を練っていたからだという。

でないと、3000の兵で10倍の敵と戦うことはできない。
家臣は誰もついていかないし、
領民も大うつけの殿様の行動を今川方に通報していただろう。

同じように信長の有名な合戦である1575年長篠の戦いの勝因は、
攻めていくる武田の騎馬軍団に対して
3千丁の鉄砲による三段撃ち戦法での迎撃であるが、
これだけではバツだという。

信長が武田に勝ったのは、鉄砲三段撃ちによるものだからではなく、
鉄砲3000丁も揃えられる生産力・経済力と、
それを使いこなせる軍事訓練・練成力だという。

1543年、1丁を現在の金額にして2000万円ほどで
ポルトガル船から種子島に伝わった火縄銃が
30年で信長は50万円ほどで大量生産できるようにし、
合戦で実戦的に使えるようにしたそのプロセス・戦略がすごいのだ。

戦術理論は、戦略理論を上回らない。

場当たり的な戦術では、まして大うつけでは戦に勝てない。
龍馬もただの泣き虫小僧では日本最初の総合商社といわれる亀山社中・海援隊は
創設できないということだそうだ。

昨日アホだった人間が明日突然スーパーマンになることはない。
信長も龍馬も子供のころからその道のさまざまな努力をしていたことがわかる。

歴史には前例がある。
その歴史を疑い立ち止まって考えることが重要で、
そこには、奇跡や偶然というものは排除して考えなければならない。

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