松浦俊介Top「議員活動・議会・町政報告」平成18年11月6日(月)

「石油コンビナート進出計画-その2」(議会だより)



議会だより」10月30日号の「そこんとこ教えて!!」の第4回、
「石油コンビナート進出計画-その2」について掲載します。

ちなみに「石油コンビナート進出計画-その1」は
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=321783&log=20060507

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~コンビナート進出計画(2)

(町民)
 町議多数と商工農業者が多数推す元議長の鈴木秀作氏が町長になってからの議会の動きはどうなったの?

(議員)
 昭和39年6月15日の議会で、3月議会での反対決議を再確認、住友化学に進出中止の要請をすることを全員一致で決定しました。

(町民)
 それじゃ、建設反対に向けて一気に動いていったのかな?

(議員) 
 ところが、7月3日、町の南部地区の地主を中心に、誘致賛成の立場をとる清水町地域開発建設同盟が結成され、工場建設に協力する旨の趣意書を配布、町議会議員8名を含む約800人の賛同署名を集めました。
 8月には富士石油、住友化学進出に関する特別委員会設置のための臨時町議会がもたれますが、これに町民会議、地域開発同盟双方から約200人が押しかけたため、沼津警察署から警官50名が出動する騒ぎとなりました。
 最終的には多数決で工場進出対策特別委員会の設置が決まりました。

町民) 
 それでその特別委員会は、どうしたの?

(議員) 
この特別委員会では、資料に基づく研究と同時に町民各層に存在する対立意見や「声なき声」を聞き、委員会としての結論を出していこうという方針に決まりました。

(町民) 
それで、どんな意見が出たの?

(議員)
 誘致反対の意見としては、
「亜硫酸ガスは現在の科学力では5分の1しか除去できない。公害をなくすということができれば、八戸、四日市の公害の除去の後に進出を実現させるべきだ」という区長会の意見など。
 誘致賛成派の意見は
「付帯条件として公害が出ないこと、農家が転換期に直面していること」
が挙げられました。誘致賛成の意見としては、主に公害を未然に防ぐことを条件に挙げられました。

(町民) 
 それで、議会は最終的にどのような判断をしたの?

(議員) 
 10月29日、定例町議会で、約300人の見守る中、町民会議からの「コンビナート進出拒否の請願書」を署名とともに受理し、特別委員会の委員長は「コンビナートに代わる新地域開発を考慮する」ことを発表し、出席議員(20名)は全会一致でこれに賛成しました。

(町民)
 それで、コンビナートの替わりの新地域開発として卸団地が出来たんだね?

(議員)
 その約3年後の昭和43年の1月、(協)沼津卸商社センター創立総会開催され、昭和47年11月卸団地竣工式典挙行されました。その後も東部地区の一大流通拠点として発展してきました。(おわり)


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