松浦俊介Top一般質問全文>平成19年第2回定例会(6月議会)

「1 職員人事について
「2 開かれた行政について」
「3 「行政対象暴力について」
「4 北部地域商業施設付近の交差点について」



 

午後0029分休憩

午後0128分再開

○議長(吉田 功君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。

  9番 松浦俊介君の一般質問に入ります。

  質問事項、「1 職員人事について」「2 開かれた行政について」「3 行政対象暴力について」「4 北部地域商業施設付近の交差点について」であります。

  発言を許します。 9番 松浦俊介君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) それでは、今回は足元の悪い中、また、本日の午後の貴重なひとときを、私のためだけにやらせていただきまして、どうもありがとうございます。

  それでは、議長の許可を得ましたので、さきに通告してあります、1、職員人事について、2、開かれた行政について、3、行政対象暴力について、4、北部地域商業施設付近の交差点についての4点について質問いたします。

  それでは、標題1の、職員人事について伺います。

  平成20年度採用の職員は、事務職2名、保健師2名、保育士2名とありますが、その理由と採用試験の概要についてを伺います。

○議長(吉田 功君) 松浦俊介君の質問に対する答弁を求めます。 町長 山本博保君。

(町長 山本博保君登壇)

○町長(山本博保君) 松浦議員の御質問にお答えをいたします。

  職員採用の理由と試験の概要についてでありますが、職員の定員管理につきましては、清水町職員定員適正化計画に基づき、平成22年までの採用計画を定めております。本計画によりますと、平成20年度の採用計画は1名であります。しかしながら、平成18年に施行されました高齢者医療の確保に関する法律に伴い、保健師の増員が急遽必要となったことや、昨年度において10名もの退職者が生じたことから、最低限の職員補充を行うため、保健師、事務職、保育士について採用を行うものであります。

  なお、詳細及び試験の概要につきましては、担当課長から答弁をさせていただきます。

  よろしくお願いいたします。

○議長(吉田 功君) 総務課長 関君。

○総務課長(関 義弘君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。

  まず、職員採用の理由でありますが、高齢者の医療の確保に関する法律の施行に伴い、当町におきましても特定健康診査を実施することとなり、この結果に基づき特定保健指導を行う必要があることから、保健師を2名採用いたします。

  また、平成18年度におきまして事務職4名、保育士5名が退職したことにより、事務職2名、保育士2名をそれぞれ欠員補充するものであります。

  次に、採用試験の概要でありますが、事務職は大卒のみで、保育士は大卒または短大卒、保健師は保健師の資格を受検要件として、7月29日に、町村会主催で県下一斉の1次試験を実施いたします。

  1次試験の内容でありますが、事務職につきましては一般教養のみ、保健師、保育士につきましては専門試験が加わります。

  なお、本年からは、統一会場の確保が難しいことから、採用市町ごとの開催となり、当町では清水中学校で実施いたします。

  2次試験につきましては、8月中には1次試験上位合格者について町単独で作文及び面接試験を実施し、例年同様、外部の試験官を加え、試験の公正さを確保したいと考えております。

  以上でございます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 職員採用の理由と試験の概要については理解したところですが、定員適正化計画によると平成20年度の採用計画は1名でありますが、先ほどの答弁によれば、実際には6名を採用するとのことであります。

  そこで、平成22年には職員数を258名まで削減するとの定員適正化計画の目標は達成できるのかを伺います。また、現在の職員採用の応募状況についてもあわせてお願いいたします。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 総務課長 関君。

○総務課長(関 義弘君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。

  まず、平成22年の定員適正化計画258名の目標が達成できるのかについてでありますが、確かに、先ほど御説明いたしました、特定保健指導に伴う保健師2名につきましては想定外の増加要素ではありますが、事務職及び保育士につきましては、平成18年度に予想外の退職者があったことにより、おおむねその半数を補充するものであり、全体としては定員適正化計画を上回る削減状況であるため、最終目標である平成22年度の258名は十分達成可能な状況にあります。

  次に、採用試験の応募状況についてでありますが、6月13日、昨日現在で、事務職4名、保健師5名、保育士11名となっており、例年に比べ、好景気を反映し民間企業の就職状況が好転したことにより、当町への応募状況は極めて低調な状況にあります。

  以上でございます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) ただいまの答弁で、定員適正化計画は十分達成が可能なことを確認させていただきました。

  そこで、町長に3点ほど伺います。

  1点目は、職員採用に当たり、町長自身が求める職員像とはどのようなものか、お聞かせください。

  2点目の質問としまして、昨年までは、2次試験について清水町職員選考委員会が行い、その委員長は当時の助役であったと記憶しておりますが、現在、副町長不在の状況であります、どのような対応をとられるのか、お答え願います。

  3点目といたしまして、先ほどの答弁で、応募状況がよろしくないとのことでしたが、仮に受験者の多くが一定のレベルに達しなかった場合は、それでも募集人員6名を採用するのか、伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。

(町長 山本博保君登壇)

○町長(山本博保君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。

  御質問の概要は3点でありますので、順次御答弁をさせていただきます。

  1点目の、私自身の求める職員像でありますが、第1に、公務員は町民の公僕であることから、公正で正義感が強い、しんのある若者であり、第2に、流動的な時代に対応できる、単に行政マン型にとどまらず、広い視野を持ち、柔軟な思考力を持ち合わせる人物を理想像と考えております。

  次に、2点目の、2次試験の対応についてでありますが、昨年度までは、助役が委員長となり、外部の試験官を交えた清水町職員選考委員会により採用者を決定しておりましたが、私の考えといたしましては、町の職員を採用するに当たっては、町の最高責任者である町長自らがその人物と面談し、その上で判断、決定することが自然な形であると私は考えております。町長は、その結果について責任を持つべきものであると考えております。

  したがいまして、2次試験に関しましては、私も試験官の一人として参画し、また、従来の民間企業の人事担当者にもメンバーに加わっていただき、公正かつ厳正に採用試験を実施してまいりたいと、かように思っております。

  また、3点目の、受験者のレベルが低かった場合に募集定員どおり採用するのかの御質問でありますが、その場合には、採用することはあり得ません。職員は町にとって最大の財産であり、また、その生涯賃金を考えると膨大な公費の投入になることから、厳正かつ苦しくとも、レベルに達しない場合には採用することは控えさせていただくことをお約束いたします。

  以上であります。

  よろしく御理解ください。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 次に、副町長及び今年度の人事異動について伺います。

  副町長については、町長の公約にも、廃止するようなことは公言されておりません。しかるに、本議会においても選任議案は提出されておりませんが、今後、副町長の選任について、町長のお考えをお聞かせください。

  また、本年4月における人事異動につきましては、町長就任後日も浅く、退職等の補充人事程度にとどめた等の説明がありました。

  そこで、本年度内における人事異動を行う考えがあるのか、また、あるとすれば実施の時期はいつごろか、伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。

(町長 山本博保君登壇)

○町長(山本博保君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。

  まず、副町長の選任についてでありますが、私の施策をより推進し具現化するためには、副町長はぜひ必要なものであると考えております。

  しかしながら、現在のところ、全く白紙の状況であります。できるだけ早い機会に議会にお諮りできるよう努力をしていきたいと、かように考えております。

  次に、人事異動についてでありますが、本年4月に実施いたしました人事異動は、私も町長に就任して間もなかったために、必要最小限のものでありました。事業の円滑な処理体制を確保し人事の刷新を行うため、適切な対応を行うよう考えております。

  その時期につきましては、9月議会終了後を目途として実施していきたいと、かように考えているところであります。

  よろしくお願い申し上げます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 町長が就任して以来3カ月がたちまして、6月議会でも選任されないと、通常でいきますと9月議会まで待たなければいけません。

  地方自治法の改正で、今春から収入役は廃止となり、助役は副町長となりました。近隣、全国の事例を見ますと、これまで助役1人、収入役1人であったものを、副市長や副町長2人にするなどの条例改正を行っている自治体もあります。

  そうした中、山本町長は、就任早々の難しい局面を副町長なしで取り組み、議会でも自分の言葉で答弁されている姿は、大変頼もしく感じられます。

  2年前に、私の所属しておりました総務委員会で岩手県の滝沢村を視察いたしました。滝沢村は人口5万人を有する全国一人口の多い村ですが、滝沢村では、当時の柳村村長は、余談になりますが、この柳村村長は4月の統一地方選挙におきまして岩手県知事選に出馬いたしまして、惜しくも敗れておりますが、その柳村村長の方針で、助役、収入役を置いていませんでした。全国的にもそうした事例はほとんどないと言っていましたので、副町長なしの状況は極めて特殊な状態だと思われます。

  事前に総務課に確認をさせてもらいましたが、副町長の人件費の年間予算額は、給料、期末手当、退職手当負担金、共済費をあわせ、合計1,4592,028円でありまして、9月まで副町長不在の状況になりますと、約870万円の不用額が生じます。このまま副町長なしてやっていただければ清水町にとって大きな歳出削減になるわけでありますが、そうはいっても、重要課題が山積している当町にとって、副町長の必要性は論を待ちません。

  そこでお伺いいたしますが、副町長が選任されない状況というのは予定どおりのことなのか、また、今後選任するに当たってどのようなタイプの副町長を選任するのか、行政経験のある方か、それとも、町長の施政方針に民間経営感覚の導入などの基本姿勢とありましたが、それを読み解くと民間出身の方を選任するのか、伺います。

  また、人事異動についても伺いますが、これまで行われてきた職員昇任試験を踏まえ、試験合格者を9月議会終了後の人事異動で反映させるのか、伺いたいと思います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。

(町長 山本博保君登壇)

○町長(山本博保君) 松浦議員の御質問にお答えをいたします。

  今、議員の御質問の概要は3点であります。

  副町長を今日まで置かないことは私の想定の範囲なのかという趣旨でありますが、特段、想定でもなければ、結果的に現在に至っていると、これが偽らざる心境であります。いち早くパートナーとも言うべき副町長を選任して、より一層強力な町政の運営を進めて生きたいと、かように思っていることには間違いありません。

  また、2点目の、どのようなタイプの副町長を求めているのかと、かような御質問でありますが、時代は、日進月歩、大変厳しい時代でありますので、私としては、希望するのは、行政面にも明るく、また地域の実情にも明るい、人柄の良い人と、かように思っているところであります。

  そして、3点目の、人事の昇進等について、昇任試験を今後も生かすのかと、かような御質問でありますが、当然、厳しい時代に、職員も日々研さんを重ねて、一つでもより多くのサービスを提供するためには、そうした制度を活用して、町政の活性化、住民へのサービスの徹底を図っていくという思いでおります。

  以上、よろしく御理解をお願い申し上げます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 続きまして、標題の2に移ります。

  町長交際費につきまして、本年4月分から、町のホームページにおきまして公表されているようですが、その目的を伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。

(町長 山本博保君登壇)

○町長(山本博保君) 松浦議員の町長交際費についての御質問でありますが、町長交際費につきましては、今、議員、御指摘のように、4月からすべて公表をしております。

  しかしながら、相手先のあることでありますので、現状からさらに詳細な表示をすることについては、今後、もう少し検討を要したいと思いますが、公費の支出ということでありますので、極力透明性を高めていきたいと、かように思っております。

  また、今後そのことをさらに開示する上では、先進他自治体等の事例も研究しながら、開示に努力をしていくことを御報告申し上げます。

  以上をもって答弁にかえさせていただきます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 町長、私が次に質問をしようとしたところまで答弁していただいて、私、次の質問、どうしようかなと思ったんですけど、一応、質問させていただきます。

  3月議会で、町長の交際費のホームページでの公表を、私、提案いたしまして、既に検討中であると伺いました。情報開示の姿勢として、本年度から始められたことに関しては敬意を払うものであります。しかしながら、掲載の内容が大まかで、単に項目別に支出額が掲載されているため、まだまだ情報開示としては中途半端な感が否めません。

  昨年度の平井町長のときの数字も月別に比較して掲載されており、わずか2カ月間でありますが、交際費が半分近い数字で、それはそれで大変興味深いものでありますが、いつ、誰に、どんな団体に、どのぐらいの金額が支出されたのかが、これではわかりません。

  ちなみに、今こちらに、プリントアウトしたものを、私、手に持っておりますが、こちらを見ますと、4月が133,900円、5月が151,700円、そして、@総会、大会、A慶弔、B祭り、懇親会、C協賛金、Dその他と分類別に掲載されておりますが、これでは、どういった方、団体に支出されたものかわかりません。また、Dのその他ですが、その他とかと言われると余計気になって、どんなことに支出されているのかなというふうに、私なんかは、へそ曲がりなものですから、勘ぐってしまうところがございます。

  近隣では、3月議会でもお話ししたかもしれませんが、三島市長が、市のホームページにて、支出年月日、区分、金額、支出内容等、明確に掲載されております。また、不適切な交際費の支出として問題となりました石原東京都知事も、ことしの2月分から、区分ごとに、支出年月日、支出件数、金額を掲載しています。

  三島市と東京都の掲載内容についてもちょっとプリントアウトしてきましたが、例えば、三島市につきましては、6月4日、見舞金5,775円、下田市長病気見舞い、6月3日、会費等5,000円、三島市自治会連合会役員のOB、総会後の懇親会等記載されております。東京石原都知事の方に関しましても、5月23日、知事が東京都労働委員会委員の小島浩様葬儀に供花を1万1,340円出したという形で掲載されております。

  こうした形で掲載されているわけですが、当町におきましても、さらに詳細な項目まで掲載できないかを、再度になっちゃって申し訳ないんですけど、お伺いしたいと思います。

○議長(吉田 功君) 総務課長 関君。

○総務課長(関 義弘君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。

  先ほど町長が答弁いたしましたとおり、今後、他の自治体の例を参考に改善を図ってまいりたいと考えております。

  以上です。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 交際費というのは公費であり、その使途については、公人や公共性の高い団体などへの支出であるわけで、相手先のプライバシーが問題になるような場合は、基本的には考えにくいと思われます。当町におきましても、公費の透明性を確保するため、交際費の詳細な積極的な公表に取り組んでいただきたいと思います。

  また、町のホームページということに関して話しますと、きのうの一般質問での杉山議員、本日の石垣議員も町のホームページについて質問いたしておりますが、私の経験からすれば、アクセス数の多いホームページは、情報の速報性・情報の充実、見やすさ・わかりやすさ・使いやすさなど、機能性の、以上、3点にあると思います。

  ぜひ開かれた行政を目指す上で、町ホームページを有効に活用していただければと思います。

  それでは、続きまして、標題3の、行政対象暴力について伺います。

  ことし4月17日に、伊藤一長長崎市長がJR長崎駅近くの歩道で暴力団幹部の男に銃撃され、死亡した事件がありました。大変痛ましい事件でありますが、この事件について、確認のため調べましてちょっと御披露させていただきますが、以下フリー百科事典のウィキペディアを引用したいと思います。

  4月15日、長崎市長選挙が告示され、4選を目指す現職の伊藤市長と新人3人のあわせて4人が出馬し、17日午後7時51分、選挙運動の遊説をしていた伊藤がJR長崎駅近くの自身の選挙事務所前に到着、待ち構えていた記者たちと会見を開く予定だったため、記者らに事務所スタッフが「市長が帰った」と告げた直後、男に銃撃されました。

  男は、指定暴力団山口組水心会幹部(会長代行)でありますが、報道によると、市が発注する公共工事をめぐって市を恨んでいた、あるいは自身の運転する車が市の発注した道路工事現場で事故を起こした際に車両保険が支払われなかったためと報道されているが、いまだ取り調べ中のため動機ははっきりとしていない。

  2007年4月1812時現在、同幹部の所属する水心会からのコメントは出されておらず、初期は単独犯との見方が強かったが、後日、代筆や送迎を行った者が逮捕されており、どの人物がどれだけかかわっていたのかは今のところ不明である。容疑者と30年来のつき合いがあり、容疑者の弁護を務めたことのある松尾千秋弁護士は、市道工事現場での事故をめぐり、同容疑者から市側を告訴する相談を受けていたことを明らかにしています。

  行政対象暴力とは、暴力団そのほか反社会的勢力が、金銭や各種の利権、そのほか経済的利益を供与させるために、地方公共団体そのほか行政機関、またはその職員などを対象にして、威力等を背景に、違法または不当な要求を行う行為一般のことで、対行政暴力とも言います。

  大まかに言えば、民事介入暴力の類型の一つとも言え、強迫によって義務のないことを行わせる点では同一のものであると言える。大きく異なるのは、行政機関に対して金品の直接的な要求だけでなく、不適切な公権力の行使(行政指導あるいは許認可)を求めるケースが多い点にあり、結果的に被害者たる行政機関(あるいは行政機関の職員)が、不適切な公権力の行使により新たな不法行為を犯すおそれがあり(さらにはこの事例を理由にしてさらなる不当要求をされるおそれがある)、また、一般的に行政に求められる無謬性、効率性、公平性等が損なわれ、行政機関の統治機構としての正当性が低下するおそれがある点にあります。

  行政対象暴力は、民事介入暴力に比べて、新たに発生した問題であるため比較的対策が遅れていたが、企業対象暴力への対応を参考とし、弁護士会等連携して講習を行い、さらに不当要求への組織的な対応を規定したコンプライアンス(法令順守条例)や要綱を制定する動きが見られ、対策が進められています。

  以上、引用を終了しますが、5月28日の静岡新聞によりますと、こうした行政対象暴力は、政令指定都市と県庁所在地、計50市のうち、少なくとも半数の25市で過去1年間に発生していると報道されていました。

  当町では、そうした都市に比べその危険性は低いと思われますが、いつどのようなトラブルに巻き込まれるとも限りません。平成15年4月には当時の田方郡土肥町で、自称右翼団体機関誌記者が暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕されました。調べでは、記者は、平成15年4月10日、土肥町役場で町の行事に対する補助金交付などに因縁をつけ、町職員ら4人に「でかいのを三、四台、街頭宣伝をかけてやる」などと脅迫し、書類など職員らの顔に投げつけるなどの暴行をした事件も起きています。

  当町の暴力団員や右翼関係者などによる行政対象暴力や不当要求行為、また、その対応策について伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 総務課長 関君。

○総務課長(関 義弘君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。

  暴力団員や右翼関係者などによる行政対象暴力や不当要求行為について、当町にそうした事例はあるか、また、当町の対応策はについてでありますが、過去に、当町におきまして、行政対象暴力や不当要求行為はございません。

  また、このようなことに対する当町の対応策についてでありますが、静岡県警察本部の要請もあり、清水町不当要求行為等の防止に関する要綱を平成15年9月から施行し、組織的に、こうした行政対象暴力に対抗するための対応策を講じております。

  以上でございます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 行政の運営は、公正、公平が基本であります。現代の行政は、透明性、説明責任に加え、法令を厳正に遵守するコンプライアンスが問われており、暴力容認は行政に対する信頼を損ないます。

  当町においては、これまでそうした事例はないとのことですが、今後、もしそうしたケースが生じたときは、不当要求行為には屈しないとする毅然たる態度を心がけていただきたいと思います。

  それでは、続きまして、標題4の、北部地域商業施設付近の交差点について伺います。

  町長は、さきに述べました施政方針の安全と安心を実感できるまちづくりの中で、交通安全施策について、「交通安全施策につきましては、昨年の事故発生件数が平成17年に比べてわずかながらに減少に転じましたが、依然として県内で高い状況にありますので、今後とも交通事故削減に向けた啓発活動を行ってまいります」と述べています。

  また、町の北部地域には、サントムーン柿田川の増床や映画館等の娯楽施設の充実により、今以上に大規模なショッピングモールに生まれ変わり、町内外より多くの方々の出入りが予想されます。こうした中、人にやさしいまちづくりの具体的な一つとして、私は北部地域商業施設付近の交差点改良を提唱したいと思います。

  そこで、まず、町道737号線と町道125号線が交わる交差点、いわゆるサントムーン柿田川とサンテラス駿東を挟む交差点の昨年度の事故件数、近隣市町における代表的なスクランブル交差点の設置場所、町内における視覚障害者用信号機の設置場所及び同信号機設置場所の基準、そして、それらの設置申請先はどこかを伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 地域振興課長 河原ア君。

○地域振興課長(河原ア尊親君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。

  スクランブル交差点と視覚障害者用信号機の設置についてのうち、まず、町道737号線と町道125号線が交わる交差点、いわゆるサントムーン柿田川とサンテラス駿東を挟む交差点の昨年度交通事故発生件数及び発生頻度につきましては、5件で、町内で5番目に交通事故が多い交差点であります。

  次に、近隣市町におけます代表的なスクランブル交差点の設置場所につきましては、沼津市では、あまねガード北側交差点、JR沼津駅北側イトーヨーカドー前付近T字路交差点など、また三島市では、JR三島駅南口交差点などがあります。

  次に、清水町内の視覚障害者用信号機の設置数につきましては、現在、国道一号玉川交差点の1カ所であります。

  次に、同信号機の設置場所の基準につきましては、設置場所の基準が2種類ございます。まず、1点目は、付近に盲学校等の視覚障害者施設があり視覚障害者の横断需要がある場所、2点目は、その他自動車交通量が多い場所等、または視覚障害者の横断に援助するものが得がたい場所で特に必要と認められる場所になっております。

  次に、スクランブル交差点や視覚障害者用信号機設置の申請先につきましては、県公安委員会に行うことになります。

  以上であります。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) まず、2点ほどお伺いいたしますが、今の答弁の中で、交通事故の発生件数について、サントムーン柿田川とサンテラス駿東の交差点の部分が5番目に交通事故が多い交差点ということでありますが、その上の上位4つの交差点と、その事故発生件数について伺います。

  それに加えて、町長にお伺いしますが、私は、北部地域商業施設付近は県東部地区でも最大級のショッピングモール地域となり、週末を中心に相当数の来場者が町内外から押し寄せると予想しております。先日も現地で人の流れを観察しておりましたが、サントムーン柿田川とサンテラス駿東へ行き来する来場者が多く、あの交差点は交通弱者にとって大変危険な場所であるとも言えます。そこで、私は、スクランブル交差点の設置と視覚障害者用信号機の設置を提唱したいと思います。また、こうした信号機を、日常、子供たちが体験することで、障害者の方々に対する思いやりと正しい理解を深めるきっかけとなり、生きた教材になるものと考えます。

  人にやさしいまちづくりの具体例として、町として県公安委員会に対してスクランブル交差点の設置と視覚障害者用信号機の設置を働きかけていただきたいと思いますが、町長の考えを伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 地域振興課長 河原ア君。

○地域振興課長(河原ア尊親君) ただいまの松浦議員の御質問のうちの、上位4カ所の交差点とそれぞれの交通事故件数の件につきまして、私の方から御答弁させていただきます。

  町内におきまして一番交通事故の多い交差点は、清水町玉川交差点で15件、2番目が、国道一号と旧道が交わります八幡交差点で11件、3番目が、国道一号と伏見柿田線が交わります八幡東交差点で10件、4番目が、国道一号と商工会西側北進道とのT字路付近で6件となっております。

  以上であります。

○議長(吉田 功君) 町長 山本博保君。

(町長 山本博保君登壇)

○町長(山本博保君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。

  人にやさしいまちづくりの具体策として、県公安委員会にスクランブル交差点の設置と視覚障害者用信号機の設置を働きかける考えについてのお尋ねについてでありますが、結論から申し上げますと、大変、安心・安全への御提言、県の公安委員会に申請をしてまいるようにいたします。

  少しでも交通事故を削減し、安全・安心を実感できるまちづくりを進める上からも検討に値する場所であり、その策であると思います。議員、御指摘の、北部商業施設付近は東部地域最大級のショッピングモールに成長し、週末、祝日を中心に、相当数の町内外からの来場者でにぎわっております。こうしたことから、交通弱者へ配慮した施策はこれからも続けていかなければならないと認識をしております。

  したがいまして、議員、御指摘の、歩行者の安心・安全のためにも、町道735号線と町道125号線への御提言、スクランブル交差点の設置、そして視覚障害者用の信号機の設置については、繰り返しますが、県公安委員会への申請をしてまいりますので、よろしく御理解をお願いします。

  以上をもって答弁とさせていただきます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 町長、ありがとうございます。

  私は、さきの町議会議員選挙におきまして、町内至るところで街頭演説を行いました。そうした中で、ある場所で街頭演説を行ったところ、ある親子が家から出てきてくれました。そして、演説を終えましてその親子にあいさつに伺ったところ、そのお母さんが、「町長さんに伝えてほしいことがあるんだよね」と、小さな男の子に、私に話すよう促しました。その子は、恥ずかしい気持ちの中で、見ず知らずの私に、勇気を振り絞って、一言、言いました。「音の出る信号をつけてください」と。

  私は、やられたと思いました。きっとこの子は、私が初めて一般質問で発言したときよりも緊張して私に自分の思いを伝えたと感じました。私たち晴眼者の大人は、目が見えるからこそ見えなくなっているところがあると思います。大人になるにつれて見えなくなっていること、目を背けていること、気がつかなくなってきていることがあるのだと思います。

  安心・安全のまちづくりに向けて、この子のように、心の目を開き、清水町のために私も取り組んでまいりたいと思います。当町におかれましても、そうした視点に立ったまちづくりを今後も目指していただきたいと思います。

  以上をもちまして私の一般質問を終わります。

  ありがとうございました。

○議長(吉田 功君) これをもちまして松浦君の一般質問を終わります。

  以上で本日の日程は全部終了いたしました。

  本日は、これをもって散会いたします。

  御苦労さまでした。

午後0216分散会

 

 

 

 




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