松浦俊介Top一般質問全文>平成19年第4回定例会(12月議会)

「1 職員人事について
「2 不審者情報など緊急時の行政からのメール配信について」
「3 子ども図書館について」



午後0005分休憩

午後0059分再開

○議長(吉田 功君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。

  9番 松浦俊介君の一般質問に入ります。

  質問事項、「1 職員人事について」「2 不審者情報など緊急時の行政からのメール配信について」「3 子ども図書館について」。

  発言を許します。 9番 松浦俊介君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) それでは、議長の許可を得ましたので、さきに通告してあります、1、職員人事について、2、不審者情報など緊急時の行政からのメール配信について、3、子ども図書館について、の3点について質問いたします。

  まずは、標題1、職員人事についてをお尋ねいたします。

  職員の昇任試験は平成17年度から実施され、本年度が3回目と記憶しております。本試験制度について、従前の町当局の答弁では、試験を10月から翌年の2月までに実施するとの答弁でありましたが、本年度の実施状況はどうでしょうか。試験の結果が出ていれば、その概要を伺います。

○議長(吉田 功君) 松浦俊介君の質問に対する答弁を求めます。 総務課長 関君。

○総務課長(関 義弘君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。

  本年度の職員の昇任試験は、本年1024日に択一試験及び小論文試験を、また、1030日に、課長級受験者について面接試験を実施いたしました。

  その結果、課長級に関しましては、受験者6人中2人が合格し、課長補佐級につきましては、事務職では13人中5人、保育士、幼稚園教諭では11人中7人、消防職では7人中3人をそれぞれ合格者としたところであります。

  以上でございます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) ただいまの答弁で、本年度の実施状況は理解したところであります。

  職員の昇任試験について疑問点を挙げてみますが、職員の配属された課によって、毎日残業を強いられ勉強する時間のない職員と毎日定時で帰宅し勉強する時間がある職員とでは、昇任試験を受けるに当たり、公平な立場でないというふうなことも考えられます。

  往々にして優秀な職員が多忙な課に配属される可能性が高いと思われます。また、職員が試験勉強に重点を置くあまり本来の職務が怠慢になる恐れはないか、また、実際にそうなっていないかという心配もございます。与えられた職務を全うするために、帰宅後も本などを持ち帰り勉強している職員と帰宅後に昇任試験の勉強をしている職員とではどちらを評価するかといったことも思い当たります。法律のことなど筆記試験なども大変重要なことであるとは思いますが、そうしたふだんの職員の仕事ぶりがあっての話だと思います。

  先ほどの答弁で、合格者が、昨年までと比較して、増加しているように思います。そうした私が懸念していることも踏まえまして、昨年までの試験制度と本年度で、改善や変更点があればお伺いいたします。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 総務課長 関君。

○総務課長(関 義弘君) 本年度における昇任試験の主な変更でございますが、第1点目として、各試験項目の配点の見直しをしてございます。試験項目は、日ごろの勤務評価点、筆記試験、作文試験、面接試験がございますが、日ごろの勤務評価点の配点のウエートを高めることとしたものであります。

  また、2点目として、保育士、幼稚園教諭、消防職の、いわゆる専門職につきましては、その職ごとに専門試験の出題を増やして、受験者に即した運用を心がけたものでございます。

  以上でございます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 次に、試験結果の公表について質問いたします。

  昇任試験の結果はどのように公表しているのかを伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 総務課長 関君。

○総務課長(関 義弘君) 試験結果でございますけども、原則非公開としておりまして、合否の決定は本人のみに通知しております。

  以上でございます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 合否の決定については本人のみに通知しているとのことですが、これでは、人事異動に際し、合格して昇任した職員、合格しても昇任しなかった職員、非合格であっても昇任した職員が仮にいたとしても、ほかの職員はわかりません。昇任試験の結果は、受験者のその後の昇任等に大きな影響を与えるものであります。また、その結果は、受験者以外の者にも関心が高いものであると思います。

  試験の結果がどういう人事に反映されているのかを裏づける必要があると考えます。試験の結果について、公正、公平性を求めるならば、公表すべきことも十分考えられると思いますが、当局の見解を伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 総務課長 関君。

○総務課長(関 義弘君) 昇任試験の結果につきましては、受験者のプライバシー等に配慮する立場から、これまで原則非公開としておりましたが、議員、御指摘の点からも、試験制度の透明性を確保するという観点から、試験の概要について、公開すべきかどうか、今後検討してまいりたいと思います。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) いずれにしましても、職員のやる気を喚起し、資質の向上に向け制度を運用してもらいたいと考えております。

  不合格者に対しても、どの部分が評価されなかったのか、点数が悪かったのかを知ることも必要で、次期試験への受験意欲の減退にならないように、自ら足りないものを反省してあらためることができるようにしていただきたいと思います。

  次に、職員採用について伺います。

  既に採用試験について実施されたことと思いますが、試験の結果の概要について伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 総務課長 関君。

○総務課長(関 義弘君) 職員の採用試験に関しましては、本年7月29日に県下統一の筆記試験を役場庁舎で実施し、2次試験につきましては、8月20日に、1次試験合格者に対し、小論文及び面接試験を実施いたしました。

  各職種ごとの内訳でありますが、一般事務職につきましては、募集定員2人のところ、受験者12人、1次試験合格者5人、最終合格者2人、また、保健師につきましては、募集定員2人のところ、受験者9人、1次試験合格者5人、最終合格者2人であり、保育士につきましては、募集定員2人のところ、受験者22人、1次試験合格者4人、最終合格者2人でありました。

  以上でございます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 試験の結果につきまして、おおむねわかりました。

  今まで私が行った一般質問では、試験の実施は、助役、現在では副町長でありますが、委員長となり、外部の民間企業の人事採用担当者を面接官に加えて実施してきたように伺っておりますが、本年の試験で変更した点について伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 総務課長 関君。

○総務課長(関 義弘君) 職員採用試験の2次試験の面接に当たりましては、外部民間の面接官1人のほか、町長、教育長、そして、総務課長である私の4人で試験を行ってございます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) そこで、町長に伺いますが、実際に面接試験に試験官として立ち会われたとのことですが、率直な感想を伺います。

○議長(吉田 功君) 町長 山本博保君。

(町長 山本博保君登壇)

○町長(山本博保君) 松浦議員の御質問ですが、試験官としてどう感想を持っているのかということであります。採用試験の試験官として参画することは、自らの考えとして、かつて松浦議員の御質問にも答弁したことを記憶しております。

  これはどこの民間会社でも言えることでありますが、従業員は、その会社の命運を左右する重要な要素であります。その会社にとって必要な人間を採用することは、会社組織の大小を問わず、組織の責任者として大変責任のあることだというふうに考えております。1人の職員を採用することは、町にとって大きな投資であり、その責任をとる者として採用試験の試験官に臨んだものであります。

  松浦議員からの、試験官に臨んでの率直な感想ということでありますが、私自身の感想を申し述べさせていただきます。

  面接試験である2次試験に残られた方々は、いずれの受験者も、当町の将来を託すにふさわしい人材であると私は判断することができました。一試験官として、その面接の基準について自らが指針に置いたことは、もちろん公平・公正な正義感を持った若者を採用することであります。将来の清水町という組織のリーダーとしての資質をうかがえる者を採用したいという考えであります。

  その結果、将来の清水町を必ずや担うであろうという人材を採用することができたと、かように確信をしているところであります。採用して、若い彼らがこの清水町という役場に職場を求める以上、この先必要なのは、採用後の受け入れをする役場の姿勢、方針が極めて大事であるということをさらに認識しているところであります。

  いずれにしても、人が人を選ぶということの難しさの中には、常に公平・公正であるということを胸に感じて事を進めさせていただいたことを感想として御報告申し上げます。

  以上であります。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) ことしの3月議会でも、私、一般質問で、この人事に関して町長に質問させていただきました。そのときの町長の答弁を少し引用させていただきます。

  「それから、今、松浦議員の、これからの職員採用、あるいは職員人事についてでありますが、大きく分けますと御質問は2つになると思います。職員人事の採用については、私は、やはり職場に適した人材、能力の備わった人材を確保していくという点で公明正大に行っていくと。近年、平井町政の中では、民間の人事担当を試験官としてお迎えになったと。透明性を高める上で大変すばらしい御提案が実施されてきたというふうに、私も同感をしております。

  ただ、私は、あえてそのことに申し添えさせていただくならば、そうした方々にすべてを任せるのではなく、うちの町が必要とする職員を採用するためには、町当局もリーダーシップを持ってそうした人選については慎重にやっていくと、丸投げではなくということをここにお誓いしていきたいと思います。

  そして、一たび採用された職員が、より有為な人生を送り、より有為な職場で自分の生涯を送るということのためには職場の知識全般が高まっていかなければなりませんので、昇任試験等々についても留意していきたいと、かように思っています。

  ただ、現在の昇任試験が、どのような形で、どういう内容で実施されているかということについては、私は全く承知しておりませんので、その中身については、これから時間を追ってよく精査し、もし現状でいくということであればそれを踏襲し、あらためるべきところがあれば、昇任試験についても工夫を持っていきたいと、かように思っています」、以上、引用を終わります、というふうに述べておられます。

  今回の採用試験も、職場に適した人材、能力の備わった人材を確保していくという点で公明正大に行われたことと思いますし、また、職員の昇任試験についても同様であるのだと思いますが、また、来年、その新人職員がどんな働きをするのか私も注視しまして、町長の採用に当たっての、清水町にとって必要な人材であるというのがどういう職員かというのを見守っていきたいというふうに思っております。

  それでは、職員人事に関して最後の質問を行います。

  人事全般を統括する立場であり、静岡県の要職につかれ、また、過去に磐田市の助役も経験された落合副町長にお伺いします。

  副町長に就任され、まだ日の浅いことと思いますが、落合副町長が望む行政職員に求める心構えとはどういったものなのかを伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 副町長 落合君。

(副町長 落合克忠君登壇)

○副町長(落合克忠君) それでは、松浦議員の御質問にお答え申し上げます。

  議員からの行政職員に求める心構えについてのお尋ねでありますが、御指名でございますので、私なりの考え方などにつきましてお答えさせていただきます。若干長くなるかと存じますが、御容赦いただきたいというふうに思います。

  私は、昭和40年に静岡県職員となり、以来38年間にわたりまして、地方公務員として務めてまいりました。その間、先輩諸氏、そういった方々から大変御指導を賜りまして、本当にいい経験をさせていただいたいというふうに思います。一方、去ることしの10月からは、御承知のとおり、市町村の職員として務めさせていただいております。

  そういった中で私自身が感じておりますことは、公務員に求められているものが時代とともに変わってきたということでございます。かつては、公務員に対し求められたものが誠実さや堅実性、そういったものでございましたけれども、今日では、行政を取り巻く複雑多岐な環境に対応していくために、特に長期的視野に立って経営的感覚を持つこと、また、マニュアル的職員でなく時々の状況に応じて臨機応変に対処できると、そういった能力が求められるというふうに考えております。

  また、そうした一方、同じ公務員でありましても、国と地方ではすべてが同一というものではなく、また、同じ地方公務員であっても、市町村職員と、あるいは県職員とでは、まだ2カ月間の経験でございますが、若干異なるというふうに認識しております。特に地域住民に密着した市町村職員にありましては、公務員としての職務以外にも、例えば、地域のリーダーとして、あるいは平時においては、コミュニティーの円滑化、さらに、災害時のような場合は、災害活動の先導役としての役割も求められるというふうに考えます。

  結論的に申し上げますと、町の職員には、正規、臨時の職員のいかんを問わず、すべての職員が、与えられた職務、職責に対し、法令に忠実で、かつ公正・公平に執行するのは、まずは当然といたしまして、その上で、常に一住民の視点に立った考えを根底に置き、人と人とのつき合い、つながりを常に大切にすること、そういったような心構えを持ってもらいたいというふうに願っておりますし、また、そうなるように期待しているところでございます。

  以上、言葉足らずではございますが、町政のさらなる発展を目指して、今後、山本町政を、微力ではありますが、自らの立場を十分わきまえながら職員とともに全力で支えてまいる所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 ○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 落合町長におかれましては、非常に経験豊富な、その今までの経験、知識、そういったもののお知恵を、ぜひこの清水町職員、また清水町全体に生かしていけるよう町長と力を合わせて取り組んでいただければなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

  また、職員昇任や人事に関しましても、同じようにいろいろと、また、さらなる工夫等ありましたら取り組んでいただければというふうに思っております。

  それでは、次の、標題2の、不審者情報など緊急時の行政からのメール配信について伺います。

  昨年の9月議会での一般質問で、「不審者情報のメール等の配信について」と題しまして、その導入に向けての質問をいたしました。

  あらためまして、そのときの会議録を引用します。

  「大阪教育大学付属池田小学校では、あの痛ましい事件を契機に、平成15年度から、緊急時における保護者への連絡に携帯メールを利用しています。不審者情報に限らず、下校時刻の変更、悪天候による臨時休校、学級閉鎖等の連絡などにも携帯メールを利用しています。こうした取り組みは全国的な広がりを見せ、近隣では三島市が、一部の幼稚園、小・中学校で、電話やメール、ファクスなど保護者が希望するメディアに学校から一斉連絡を行うことができるシステムを導入し、不審者情報の配信、子供の安全確認や連絡網の手段として使っているようです。当町もこうした取り組みを調査、研究してみる必要があると思いますが、その考えを伺います」、以上、引用を終了します。

  それに対して、学校教育課長が次のように答弁しています。以下、引用を開始します。

  「不審者情報の保護者等への配信については、当町でも調査、研究したらどうかについてでありますが、不審者情報を保護者や地域の皆様へいち早く提供することは、犯罪を未然に防ぐ上で大変有効な手段であると考えております。近隣市町では、三島市が本年6月から不審者情報のメディア配信を開始しておりますが、このメディアを使って配信するサービスは、利用形態が有料のもの、無料のものもあり、また、配信形態についてもさまざまであります。そのため、利用者の使いやすさや費用対効果等について調査、研究してまいります。以上であります」、以上、引用を終了します。

  現在、こうした取り組みは長泉町でも行っており、近隣自治体でも広がりを見せてきておりますが、その後、当町の導入に向けての進捗状況を伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 こども育成課長 和田君。

○こども育成課長(和田 明君) 松浦議員の御質問にお答えをいたします。

  行政からのメール配信は緊急時の連絡手段として有効であると考え、現在、来年度の導入に向けて、諸費用面や各メーカーの方式等を調査、研究しているところでございます。

  以上でございます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 来年度の導入に向けて取り組んでいただいているとのことですが、あわせて、そのときの質問でこのような提案をさせていただきました。以下、引用を開始します。

  「携帯電話に関しては、現在、国内で8,000万人以上のユーザーがいるとされ、財団法人インターネット協会のホームページでのインターネット白書によりますと、日本のインターネット人口は、2006年2月調査時点で7,3619,000人となりました。インターネット世帯浸透率、これは、利用場所、接続機器を問わずインターネット利用者がいる世帯の比率を指しますが、85.4%です。小さい子供を持つ親御さんがインターネットを利用している比率は高く、携帯電話でのメールを利用されている割合も非常に高いと思われます。そうした親御さんに不審者情報をいち早く連絡する手段として、携帯電話によるメール配信は大変有効で、課長がおっしゃったとおり、防犯的な側面でも威力を発揮すると思われます。

  現在、不審者情報などのメール配信は、有料、無料を問わず、多くの自治体、学校で取り組んでいます。また、不審者情報に限らず、富士市のように、火災情報をメールで配信している自治体、そのほか、大規模災害を想定したメール配信を行っている埼玉県美里町、火災情報、不審者情報の両方を配信している北海道の室蘭市や伊達市などがあります。

  携帯メールのいいところは、その速報性だけでなく、仮に町を離れていても情報が入手できるので、火災や災害時においては、出張や単身赴任している親御さんにも大変有効なツールです。ぜひ当町も不審者情報のメール等の配信を検討していただき、さらには、そうした火災、災害情報配信にもつなげていただきたいと思います」、以上、引用を終了します。

  当町は、9月に台風9号の影響で316人の方が、防災センター、区公民館などに避難しました。私も避難した町民の一人です。そのときは、消防団の方が家に来まして、区公民館へ避難するように勧告を受けました。こうした消防団の方による一軒一軒の声かけや緊急車両からの放送、同報無線や区の放送設備による情報伝達もいいのですが、台風のような暴風雨ですと音が聞こえないケースも考えられます。耳の遠いお年寄りや聴覚障害者の方もいると思います。また、先ほど述べましたように、たまたま出張や旅行などでその家を留守にしているケースも考えられます。

  そうした場合、こうした災害情報をメールで送信する方法も有効だと思います。こうした取り組みについて当町でも検討すべきだと思いますが、その考えについて伺います。

○議長(吉田 功君) 答弁を求めます。 総務課長 関君。

○総務課長(関 義弘君) 現在、住民への緊急時や災害時の連絡手段につきましては、松浦議員、御指摘のとおり、町の同報無線と各区の放送の利用及び消防署や消防団車両等による巡回広報を実施しているところであります。

  しかしながら、今回の台風9号の避難体制を省みた中で、現行の避難体制をさらに強化するための方策として、住民への連絡手段を多岐にする御提案のメール配信は有効な手段と考えますので、導入済みの市町の状況を調査し、緊急時の連絡強化の一つの方法として検討してまいりたいと考えております。

  以上でございます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) ここで、また1つ、先進事例を紹介したいと思います。

  岐阜県の中津川市では、市民安全情報ネットワークというサービスを行っております。行政からのさまざまな情報をメールで住民に配信して流しておりますが、一部を紹介したいと思います。

  例えば、9月14日、12時9分発表、防犯情報、振り込め詐欺。詳細、本日市内で、生活安全課職員が、おたくの息子がコンビニで盗撮した、警察につかまっている、父親に話があるなどという不審な電話があったという情報が相次いで寄せられています。この電話は振り込め詐欺の手口と思われますので、十分注意してください。不審に思われる場合は中津川警察署生活安全課へ連絡してください。といった情報。

  また、1019日、1610分発表、不審者情報。1018日7時ごろ、中津川駅前付近と桃山公園でわいせつ物を露出する変質者が出没しました。同一犯、不審者を見かけたときはすぐ警察に通報してください。中津川警察署。

  ほかには、1031日、1710分発表、防犯情報、個人情報の聞き出し。詳細、市内の高等学校の事務員を名乗る男から、卒業した生徒の進学先、電話、住所などを聞き出そうという事案が多発しています。電話での個人情報の聞き出しには応じないように注意しましょう。

  1214日、1112分発表、中津西小学校3年2組、本日も早帰りします。詳細、3年2組ですが、本日も集団風邪の蔓延を防ぐために、給食後早帰りをします。よろしくお願いします。

  昨日、12月4日、1712分発表、防災気象情報。詳細、日本付近は強い冬型の気圧配置になっています。今夜からあしたの日中は雲が広がりやすく、弱いにわか雨も降るでしょう。あしたの夜から明後日は晴れてくる見込みです。

  といった、一部を抜粋させていただきました。

  このような情報を配信しています。また、中津川市では防犯情報ネットワークというシステムも開発し、構築しています。現在、研究、試験段階であるようですが、災害時においては、単に行政から情報を発信するのではなく、市民が携帯電話で被災状況の写真を撮り、それをメールで送ってもらい、災害情報の交流に最大限利用し、災害現場であるフィールドからの情報を手軽に集めることができるように構築しているとのことであります。

  災害時において、災害対策本部が住民に情報をいち早く、素早く伝達するだけではなく、いかに素早く情報を収集するかが重要であることは言うまでもありません。こうしたシステムの構築にはかなりの予算が伴うものだとは思いますが、1つ先進事例として提案させていただきます。当町でも今後研究していただければと思います。

  続きまして、標題3の、子ども図書館について質問いたします。

  11月5日の静岡新聞に以下のような記事が掲載されました。以下、引用を開始します。

  「子ども図書館、清水町、サンテラス撤退で閉館へ 200711月5日、清水町のショッピングセンターサンテラス駿東が来年2月に閉店するのに伴い、同店を経営するユニーの出資を受け26年にわたり店内で運営してきた子ども図書館が閉館することになった。同店は、別の場所で運営を引き継いでくれる人がいれば蔵書や備品を寄贈したいとし、関心のある個人や団体、企業を探している。子ども図書館は、同店がオープンした昭和56年から、名古屋市の児童書専門店メルヘンハウスが委託を受けて運営。蔵書約1万5,000冊、利用登録者2万5,545人に上り、土、日曜日や祝日には100人もの子どもが尋ねていた。ショッピングセンター内にある気軽さと良質な蔵書、手づくりの催しが親子連れに愛されてきた。

  同店は、今月に入り、村松泰史店長名で関係者に依頼文を配付し、心当たりの団体や企業を紹介してもらえるよう協力を呼びかけ始めた。地元自治体にも受け入れの可能性を打診しているが、現在のところ有力な後継者はあらわれていない。ユニー別店舗への移転も検討されたが、立地が遠かったり、近隣では出店のタイミングが合わないなどで断念。サンテラス駿東閉店後に入るテナントが図書館を引き継ぐ見込みは薄いという。

  図書館の責任者を務める司書の斎藤琴美さんは、ここで読書を覚えてくれた子どもも多く、近隣で続けてほしいという要望は強いと話す。運営のメルヘンハウスは、ユニー以外と委託契約は結ばないとしていることから、新たにNPO団体などをつくり利用を有料化して運営費を工面することも念頭に、先例を研究しているという。

  3歳の長男を連れ、月に二、三度訪れているという沼津市の小林一代さんは、公立の公民館図書館と違い、子どもが多少騒いでも気兼ねなく利用できた、本もよく選ばれていて、読ませたいものばかりだったのにと惜しむ」、以上、引用を終了します。

  その後も、1119日には、同じ静岡新聞の「大自在」にも紹介されました。こうした新聞報道もあり、近隣自治体も含め、移転などを含めた存続に向けた動きが見られます。町長の下にも、町民から、いろいろとこの件について要望などがあると思います。私の下にも、利用されている町民の方から、何とか清水町で存続できないかという話が寄せられまして、11月上旬に、このサンテラス駿東子ども図書館へ行ってきました。

  できて26年ということですが、私は、以前からそのような図書館があることは知っていましたが、子供のころに利用したことはなく、特に印象はありませんでした。ですので、子ども図書館について全く無知であったのですが、司書の斎藤さんの話を聞いて、児童図書館という施設について、その重要性を認識させられました。

  ここにサンテラス駿東子ども図書館のアンケートがあります。私が司書の斎藤さんに頼みまして、一部をコピーしていただき、その中から、少し利用者の声を紹介したいと思います。

  こちらですが、まずは40代の清水町在住の方で、3歳から、5歳、6歳と12歳のお子様をお持ちの方のアンケートでございますが、その方の御意見としまして、「子どもたちにとって、清水町や三島市の図書館とサンテラス図書館は、全然違った存在だったように思えます。お姉さんたちとお話ができたり、手づくりおもちゃで遊んだり、またつくったりと、本だけではなく、遊べたり、お話をしたり、笑ったりできる場所です。静かにしなさいと怒ることも必要ないので、母にとっても心からゆっくりと本を楽しめる場所です。こんなに子どもたちが本当に楽しめる図書館は、私が知っている限りではほかにはないように思います。本は子どもたちの心をはぐくむ大切な宝物だと思います。子どもたちが小さなドアを開く、いろんな意味で子どもたちの等身大のサンテラス図書館がなくなってしまうのは本当に残念に思います」と。

  ちょっとこの提案に補足をいたしますと、子どもたちが小さなドアを開くというのは、この図書館の入り口は、大人用の入り口のほかに小さな子ども用の入り口があるということを申し添えて、補足しておきます。

  続きまして、40代、清水町在住、6歳から12歳のお子様をお持ちの親御さんのアンケートを紹介いたしたいと思います。「たくさんの子どもたちの心を育ててくれた子ども図書館は続けていってほしいです。本だけ置いてあっても魅力はありません。お姉さんたちが声をかけてくれ、優しい目で見てくれる、そして、親もほっとできる空間がとてもありがたいです。これからの時代、癒しの場としてもっともっと必要な時代になると思います。子どもの心を育てる文化を大切にしてほしいと思います」、以上、引用文の紹介を終わります。

  図書館がなくなるからもったいない、1万5,000冊の本を何とかしなければいけないという発想でこの問題に取り組もうとした私は、認識をあらためなければいけないと気づかされました。閉館するので本をA地点からB地点へ動かせばいいという問題ではないのです。児童図書館は一般の図書館とは違います。子どもが自由に声を出して遊びながら本に親しめる特別な空間であり、それをサポートする、そうした環境をつくり出しているスタッフの皆さんの子どもの目線に立った愛情が、何よりも読書の世界へ引き込むものだとわかりました。何としても今の形態にできるだけ近い形で存続できるよう、清水町としても努力と知恵を絞っていただければと思います。

  まずは、大東紡エステート株式会社さんやその後に進出すると言われております家電量販店さんに、町長自らお願いしまして、何とか突破口を見出していただきたいと思いますが、町長のお考えを伺います。

○議長(吉田 功君) 町長 山本博保君。

(町長 山本博保君登壇)

○町長(山本博保君) 松浦議員の御質問にお答えをいたします。

  御指摘の子ども図書館でありますが、このたび株式会社ユニーの撤退に伴う子ども図書館の閉館につきましては、利用者はもとより大勢の方々から、今、議員、御発表のような御意見を承り、これは、私だけではなく行政も、その意は等しく受け止めているところであります。

  この子ども図書館は、御承知のとおり、1万5,000冊余の書籍を所蔵しており、子どもに関する図書環境が整い、また、子どもと本を結ぶ場所として大変有効な場所であると認識し、今後、町としても何らかの形でこの状況を引き継いでいきたいと、関係各事業所に対し、その存続についてお願いをしてまいりたいと、かように思っております。

  議員のお話にもありましたように、ユニー、サンテラスの後に入ると言われている事業所もほぼ確定しているようでありますが、そのことが確定的になりましたら、行政としても、まず御相談を申し上げたいと、かように思っているところであります。

  以上、答弁とさせていただきます。

○議長(吉田 功君) 答弁を終わります。 9番 松浦君。

(9番 松浦俊介君登壇)

○9番(松浦俊介君) 町長の非常に前向きな答弁をいただきまして大変ありがたい限りですので、ぜひともお力添えをお願いしたいというふうに思います。

  サンテラス駿東子ども図書館では、毎週土曜日の3時から3時半まで絵本や紙芝居の読み聞かせ、月曜日の11時半から12時までは、2から3歳児を対象にした絵本や紙芝居の読み聞かせ、手遊びを楽しんでいます。ほかにも、工作や折り紙教室、季節ごとの催しがあります。

  私は、土曜日行われておりますお話会をのぞいてみました。3組ほどの親子が司書の方の絵本の読み聞かせを聞いていました。30分が過ぎて、そのお話会が終わり、一人の男の子が母親に言いました、「お母さん、また来週だって」と。読み聞かせをしていながら、図書館の中ではお絵かきや折り紙をしている子どもたちもたくさんいます。こうした空間を大人は奪ってはいけないのだと思いました。

  清水町としてもできる限りの協力をしていただけるようお願いいたしまして、私の質問を終わりにいたします。ありがとうございました。

○議長(吉田 功君) これをもちまして松浦君の一般質問を終わります。

 

 




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